戦闘事務官は激務中?
今年、最後か不明ですが投稿いたします。
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
今回はラルーナ陛下の妹?の戦闘事務官ラミアーナ視点でございます。
フーマエルン峡谷国の熊殿は今日も表情がよめない。
峡谷をヒラヒラと大きな蝶のようなでも体はリスのような生き物が飛んでいる。
「ラミアーナ殿、大蝶が飛んできましたぞ。」
フーマエルン峡谷国の熊ピールアシス国王が笑ったらしい。
らしいと言うのは髭顔のどこが口あるかわからないからだ。
「だれかがお帰りになられたようですね。」
私はそういいながらタッチペンで情報を通信機に書き込む。
大蝶はこの辺りの移動手段だからだ。
私ものったけど竜と違って安定感が悪い。
「近衛騎士のアレックスでしょう。」
ニコニコいいながら熊殿が近づいてきた。
「そうですか…。」
私は軽いくしゃみをしてしまった。
峡谷の斜面を利用した大蝶の発着場がよく見えるテラスは風がよくとおって少し肌寒い。
「ああ、か弱いラミアーナ殿にはきついようだ。」
熊がさりげなく着ているマントに私を巻き込んで抱き寄せた。
このエロ熊!
「大丈夫です、もう部屋に帰りますので。」
マントから出ようとすると押さえられた。
「つれないですな、私の気持ちはご存じだろうに。」
熊がそう言って抱き締めようとしたのでおもっきり足を踏んだ。
「失礼、武骨もので。」
私は痛みで一時停止したらしい熊殿のマントから抜け出した。
ピールアシス国王からは度々ああいう態度をとられている。
対外的には独身の熊殿はどうも私に恋情をおぼえているらしい。
だが、私はひげ面は嫌いだし、結婚してない愛人から生まれた子供たちがいるところに今のところ嫁ぐ気はない。
「ラミアーナ殿、今日の晩餐にはぜひかおを出していただきますぞ。」
熊殿が回復したのかいたそうに目をしかめながら言ったようだあくまでもひげ面わからん。
めんどくさい男だよ。
「都合がつきましたら参ります。」
私は愛想笑いを浮かべて言った。
「アーティーの谷の騎士ども参りますぞ。」
熊殿が人の悪い笑みを浮かべたらしいだってひげで見えないもん。
…アーティーの谷の騎士ね…なにか聞き出せるかな?
「うかがわせていただきます。」
熊殿に不埒な事を仕掛けられないようにしないとだけど、チエアイス武王国が平穏であるためには仕方ないか。
「ぜひ、贈ったドレスをきてただきたい。」
熊が言った。
あー、あの妙にスリットとか胸元が開いてるドレスですか?きる予定はないかな?
「チエアイス武王国の正装でうかがいます。」
フーマエルンの熊殿はあからさまにがっかりした顔をしたようだ、ひげそれよ、わかんないよ。
こんなに私にモーションをかける男ははじめてだよ。
私はお父さん似なんだよね。
いわば優男風なのにどこが気に入ったのかな?
部屋に帰るとセシルーシャ姫が通信機になにか入力してた。
「ラミアーナ様、おかえりなさい、おききになりまして、不埒なエルフがラルーナ様とついに情交を交わしたそうですわ。」
セシルーシャ姫が言った。
「では、姉さんも結婚ですか?」
私は戦闘事務官のローブを脱いで言った。
不埒なエルフ殿はまだ現実にあったことがないけど可憐な男性だった。
「…そうね、ラミアーナ様はお兄様と結婚かしら?」
セシルーシャ姫が訳のわからないことを言った。
は?アリアン国王と結婚?あり得ないでしょう?
私はどっちかというとウタシロ将軍みたいなガチマッチョが好きなんだよね。
正確にはウタシロ将軍が好きなんだけどさ。
あの人独身だしイアルダス家の傍系だけどカササダ竜騎兵団の重要なポストについてるし私の婿にちょうどいいよね。
きちんとここにくるまえに告白してきたんだから、返事はまだもらってないけどさ。
「アリアン国王陛下からお断りされますよ、エルフ殿は絶世美形なたおやかな方なのでしょう?」
私はそう言って通信機の情報を送った。
「お兄様は超乗り気よ、不埒なエルフはいいのかしら?」
セシルーシャ姫がそういいながらアーティーの谷に配置された兵器の型を照合している。
まだ、全容がわからない。
「ご冗談を、みんな変なご病気では?」
戦闘事務官の正装をタンスから出しながら鏡を見ると明らかに優男に見える私がいつも通りいた。
「そうかしら?また晩餐に呼ばれたのね、それよりこの間ピールアシス殿にいただいた方が受けがいいわ。」
セシルーシャ姫がた通信機を閉じて近づいてきた。
「胸もとがあいていてスリットも大胆で困ります、いざ戦闘になったとき下着が見えそうで。」
私はそういいながらピールアシス殿がおくってくれたピーコックグリーンのドレスを出した。
「胸元に透けてるストールと首飾り、それにスカートのしたには透け素材のレースのタイツに銀のパンプスでいかがかしら?髪は短いから銀の髪飾りがいいですわ。」
セシルーシャ姫がどこか浮かれて言った。
「ええ?困ります。」
転んで足をとられたらおわりですよ。
「パンプスで足を踏むのは女の武器ですわ、いざとなったら銀線いりのストールで首をしめられますわ、さあ、行きますわよ。」
セシルーシャ姫が侍女に合図した。
あーれー、やめてくださいー。
かくして凄腕?戦闘事務官は豪腕?な侍女に
変身させられたのである。
めでたしめでたし。
「恐ろしい目にあった。」
私はぶつぶついいながら晩餐の行われる部屋に行った。
「おお、麗しい、まさに天の女神が舞い降りたようだ。」
熊殿が立ち上がって私をエスコートしだした。
さりげなく胸と足を見るんじゃない。
テーブルには屈強の熊が増殖していた。
アーティーの谷の騎士どももひげ面のオンパレードらしい。
さわやかなガチマッチョはいないのかー。
私は密かにため息をついた。
「では始めよう。」
熊殿が私を隣に座らせて言った。
「ピールアシス国王陛下の御代とこしえに!」
騎士という名の熊どもがグラスを掲げた。
「ピールアシス国王陛下と麗しき王妃様のご健勝を!」
もう一度違う騎士が叫んでグラスを掲げた。
王妃?誰のこと?
「気が早いな、まだこれからだ。」
熊殿が私を見つめててを握った。
おい、私はあんたの王妃になるきはないぞ!
それだったらアリアン国王陛下の嫁になった方がましだよ!
ひげ面に罪はないが。
私の好みから外れてるんだよ!
全力でお断りするよ。
駄文を読んでいただきありがとうございます♪




