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TS転生エルフは現在引きこもり。  作者: 阿野根の作者
TS転生エルフは引きこもり中?
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覇王伝のはずが溺愛伝説2

いいかげん、何とかしないとな。


「ラルーナ陛下、戦闘事務官ラミアーナ様から通信入ってます。」

通信機の前でパルラが真面目な顔で言った。

「あ?ああ、回してくれ。」

私はパルラを見惚れていたのを隠して画面に向き直った。

フーマエルン峡谷国の交渉状態が克明に記されてる。

わが妹ながらおそろしいな。

「ねぇ、二人ができてるって本当?百合?」

アリアン殿が相変わらず訳のわからない事はを通信機をみながら言った。


フーマエルン峡谷国の状況報告書をみながら疑問が浮かんでしまった。

百合とはなんだ?

パルラがなんか真っ赤になってる。


「アリアン様、私と大浴場行きませんか?」

パルラが拳を握りしめて言った。

「パルラ、もう浮気かい?まあ、女の子同士より男の方がいいよね。」

のんびりとアリアン殿が言った。

「私はラルーナ陛下一筋です!」

パルラが立ち上がって叫んだ。

とても嬉しいぞ。

「パルラ。」

嬉しくて声をかけるとなぜかパルラが言った。

「すみません、ラルーナ陛下。」

パルラが深々と頭を下げる。

どうして頭を下げるんだ?


「私が蕩けさせてあげるのにいくらイケメン風でもラルーナ殿は女性だしね。」

アリアン殿がそういってパルラに近づいてきた。

ウェルスが書類を山のように持ってアリアン殿の前に立ちふさがった。

「すみません、すみません、すみません。」

ウェルスがあやまりながらも進路を妨害していく。

さすがだな、我が乳兄弟はすばらしい。

「そちらにいけば通れるのですよ、デーケシさん。」

アリアン殿が不機嫌そうに言ったところで故意が天然がウェルスが転んで書類をぶちまけた。


書類がひらひらと舞う、パルラとウェルスがあわてて追いかける横でアリアン殿が書類まみれってなんかわらえるな。


「すみません、すみません。」

ウェルスがそう言いながら窓の外に出ようとしてる書類をつかんだ。

「…まったく…あなた、わざとじゃ…。」

アリアン殿がいいかけて書類の一枚に目をやった。


「…なんで最新式の兵器の配置がアーティーの谷に?フーマエルン峡谷国は最前線ではありませんよね。」

アリアン殿が呟いた。


色惚け中とはいえすぐにフーマエルン峡谷国のアーティーの谷とすぐ分かるとはさすがだな。


「えーと演習ということで戦闘事務官からは報告が上がってます。」

ウェルスがそういいながら書類をかき集める。

ラミアーナの報告書にもそうに書いてあった。


だが…フーマエルン峡谷国の熊…いやピールアシス国王はおそらくあのひげ面の中でなんか企んでるはずだ。


「セシルーシャはいい加減帰りたいって言ってるけど…もう少し戦闘事務官殿と行動させようかな。」

アリアン殿が底知れない笑みを浮かべた。


ビジネスチャンスとでもおもったか?

だが…いい加減アリアン殿こそ帰らなくてよいのだろうか?


「パルラ、ここ痛いな。」

アリアン殿が書類が当たった額を示した。

「あ、はいすみません。」

パルラがのこのことシップを取りに行った。


「ラルーナ殿、私はどこに売ってもいいんだよ、けっこううちの国で開発した兵器もあるみたいだね、でも身内なら別。」

アリアン殿が書類を見ながら言った。

「…では、妹を花嫁にさしだせと?」

順当にいけばそうだが…ルレーアスはアイルパーン竜騎国にいるしな。

「戦闘事務官殿か…パルラのほうがいいけど、身内ならそうなるかな?考えとくよ。」

アリアン殿がそういって書類を再び見た。


そのときパルラがシップを持って小走りに帰ってきた。


「ここですよね。」

パルラが自作の薬草魔法シップをいきなりアリアン殿の額に張り付けた。

「つ、つめたい。」

アリアン殿は振るえた

あのシップ冷却の魔法が掛かってるから背筋がぞくっとするんだよな。

「す、すみません!」

パルラがあわてて温める魔法を練ってる様子が見えた。

「パルラ、私の所においで、ちゃんと正妃で迎えるから。」

アリアン殿がそう言って温める魔法をかけてるパルラの手を握った。


その手首には私が贈った腕輪がしっかりはめてあるんだが…。


「あの、困ります。」

パルラがあわてて手をアリアン殿から抜き出した。

「私の腕輪を受け取ってほしい。」

アリアン殿が言った。


「アリアン殿、パルラを誘惑しないでいただきたい。」

やめてもらいたい…パルラは私のものだ。

「女同士なんて不毛だよ。」

アリアン殿が言った。

「私は男です!」

パルラが後ずさってなぜか転んだ。

「大丈夫か?」

私はパルラに駆け寄った。

「痛いです。」

パルラはやっと起き上がって言った。


おかしい…そこに転ぶようなものは無いはずだ。

パルラを抱き寄せて床を調べるが…魔法の痕跡とかは得意ではないからわからないな。


「お茶でございます。」

侍女のオルラータがパルラが来るまで一番と言われていた華やかな笑みを浮かべてテーブルにお茶をおいた。

それどころではないのだが…。


「こぶが出来てるよ、医務室に抱いていってあげようか?」

アリアン殿が言ったので急いでパルラを抱き上げる。

「ラルーナ陛下、歩けます。」

パルラが言った。

「無理をするな。」

私はそう言ってパルラを抱き上げて歩きだした。


アリアン殿やフーマエルン峡谷国の熊もなんとかしないとだが…。

何でもない所で転ぶなどおかしい。

そちらも調査しないとだが…ウェルスにまかせるか?


パルラが余りにも可愛い顔で見上げてたので思わずキスをした。


パルラかならず幸せにするから…いや一緒に幸せになろう。

私の可愛い王配(予定)を誰にも取らせるつもりはない。

駄文をよんでいただきありがとうございます。

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