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TS転生エルフは現在引きこもり。  作者: 阿野根の作者
TS転生エルフは引きこもり中?
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TS転生エルフのさらに引きこもり日記2

ああ、ほんとうにどうしよう。

いっそエルフの伝統的な衣装でもきてなんか武器でも持とうかな?


「パルラさんの入れるお茶は美味しいですわ。」

上品だけどどこか隙のない王太后様が言った。

ラルーナ陛下と容貌的にはにてるけど完璧に女性ってわかるよ。


今日はローズヒップティーで私お手製なんだけど褒められると嬉しいな♪


「そうですね。」

ラルーナ陛下がついでに出したローズクッキーにてを出した。


王太后様の部屋はスッキリと落ち着いた部屋だよね。

あの壁にかかったハルバードって実用品なのかな?

それから…あの軽量女性用鎧もおいてあるよね…こ、こんなおしとやかなひとが使うわけないよね?


「パルラさんはいつ頃お嫁に来るの?」

王太后様がクッキーを召し上がりながら聞いた。

「ええ、いつでも寝所に連れ込みますよ。」

ラルーナ陛下がうっすら笑った。


い、いつでも寝所に連れ込まれるんですか?

そこでどうに振る舞ったらいいかジャスティックに聞いてみようかな?


「それで…アイルパーン竜騎国は友好条約を結びましたがフーマエルン峡谷国の動きはどうなのですか?」

鋭い眼差しで王太后様が言った。

「潜入したものの連絡待ちですが…武器の購入量は増えてるようです。」

ラルーナ陛下が言った。

「そうですか…反乱であれば速やかに禍根をたたねばなりませんね。」

王太后様が優雅にお茶をのみながら言った。

「そうですね。」

ラルーナ陛下が平然とクッキーを食べながら言った。


は、反乱?そんなことあるの?


「まあ、そちらはラミアーナに任せておけばいいわ、セシルーシャ様と一緒に戦闘事務官として現場にいってるんでしょう?」

王太后様が微笑んだ。

…ラミアーナさんって誰だろう?

「ええ、きっと父上によくにた容貌でプレッシャーをかけてるはずです。」

ラルーナ陛下が微笑んだ。

「父上様によくにた容貌?」

私はお茶を蒸らしながら呟いた。

父上様って先代王様だよね。

「あら、パルラさんはラミアーナに会ったことはなかったかしら?」

王太后様が微笑んだ。

「あいつはいつでも地方めぐりですから、カササダ竜騎兵団のウタシロ隊長と離れる前夜のみ明かしたといってました。」

ラルーナ陛下が笑った。

「ウタシロ隊長…好きなのかしらね?」

王太后様が言った。


話しの流れてきにラミアーナ様とは男性らしい?ウタシロ隊長も男性だよね。


『違うよ、女の子だよ。』

グラが言った。


ええ?ウタシロ隊長って女の子なの?


『そっちじゃなくて、もう、ラルーナ陛下に聞いたら?』

グラが不親切に言った。


「パルラ、やけどするぞ。」

気がつくとラルーナ陛下に手首を握られてた。

どうも無意識にティーポットの胴体に触ろうとしていたらしい。

「す、すみません。」

どうしよう顔が赤いよ。


「あら?考え事?」

王太后様が笑った。

「すみません、あのラミアーナ様って…。」

誰なんだろう?

「妹だ、パルラ、私には同母の妹と、お前もしってる、異母弟がいる。」

ラミアーナ陛下が言った。

「妹姫がいらっしゃるのですか?」

ということは別に男同士じゃないんだ。

「ええ、私と同じで戦闘事務官なのよ!」

ハルバードを見ながら王太后様が笑った。


せ、戦闘事務官って戦うんだ?


「母上は戦闘事務官の域を越えてたと父上が…。」

ラルーナ陛下ため息をついた。


なんでも戦闘事務官というのは戦場で事務処理をするスペシャリストで戦闘能力もあるんだってさ。


「ケーサルシアさん本当はハルーナス様の王妃最有力だったのですが…戦場で求婚してくださったのです、おれのせなかを任せられるのはお前だけだ、結婚しよう!って素敵でしたわ、ラルーナも早くするのです。」

妙にキラキラした目で言った。

「そうですね…パルラ、いこうか?」

ラルーナ陛下があまやかに笑った。


…かっこいいんだけど…なんか引っ掛かるんだよね。


「……。」

黙って見つめてみた。

「…………だめか…。」

ラルーナ陛下がため息をついた。

「あら、たらしこめないの?」

王太后様が言った。

「パルラ、私がお前を愛してるそれはほんとうだ…大臣どもが国の発展のためにアリアン殿にお前を渡してはどうかと提案された。」

ラルーナ陛下が苦々しい顔で言った。


ええ?いやだよ、私、中味女だけど、一応男だもん。


「あら、みえてないわね、もしパルラさんを無理矢理、アリアン様に渡したら剣の一族と魔法の一族のエルフが蜂起するわ…もしかしたら、他の一族のエルフもね…蹂躙されるわよ。」

王太后様がさらりと怖いこと言った。

「ええ、だから実力行使です…。」

ラルーナ陛下が思い詰めた表情で言った。

「そうしなさい、もうおかえりなさい。」

王太后様が妖しく笑った。

「はい。」

ラルーナ陛下がそういって私の手をとった。

「あ、あのー。」

どうしよう。


…もうオカマと呼ばれてもいいよー。

だって…ドキドキしてどうしていいかわからないもん。


「パルラいこう。」

ラルーナ陛下がそういって立ち上がって私の肩を優しくだいた。


行く…行くってどこにですか?

私…男失格ですけど…た、たべられちゃうんですか?

中身一応乙女なんですけど…外は男ですが…。

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