腐女子は今日も妄想中
本日はBLみたいな記述があります。
苦手な方はとばしてください。
得意な方は物足りないかもしれません。
よろしくお願いします。
ウフフフ、掲示板でもとってもいい書き込みあったし…。
妄想がわいてきましたわ…美形なか弱いエルフが二人の王に翻弄される話なんてどうかしら?
「あのカマエルフ今日は少年の格好してたわよ。」
侍女仲間のオルラータがひそひそと言ったわ。
さっきパルラさんが出勤していったものね。
男性にしては小柄な身体を見習いの貴族の子弟が着る宮廷服きて長い若草色の髪を今日はポニーテイルに結ってたわ…なんでポニーテイルなのかしら?にあいすぎだけど。
パルラ秘書官の事嫌ってるのよね彼女。
王太后様がなんてきれいなのって絶賛したからよね。
オルラータは容姿に自信満々なのに『この後宮で一番綺麗なのはパルラ秘書官ね』と王太后様にいわれて以来なにかと邪魔してるのよね。
まあ、それさえネタだけど。
あと、ラルーナ国王陛下がイケメン過ぎるのがいけないのよ、オルラータたちの一派はセシルーシャ様と違う意味で危ないのよね。
本気でパルラさんに危害加えそうだし。
武王様ファンクラブと言うらしいけど…知らないわ。
「そうなんですの?」
そういってアリアン国王陛下に出すお茶のワゴンを準備した。
オルラータは裕福な武器商人の娘ですもの敵にまわすのは得策じゃないわよね。
「あれでアリアン国王陛下の気を引こうと言うのかしら?」
オルラータが嫌な笑いをうかべた。
「さあ…どうでしょう?」
私はパティシエの作った綺麗なお菓子に被いをかぶせながら言った。
まったく…カマエルフさんがいるから楽しい職場なのがわからないのかしら?
『あ…なにをするんですか…。』
エルフの美青年は壁際に追い詰められて怯えた。
『フフフ…私の花嫁…今日こそ君を…。』
イレオン工王がエアルの腕を頭の上で抑え込み…。
(『美貌のエルフは二人の王に翻弄される。』腐女子なフジョシア著より)
「私の花嫁、忙しそうだね?」
アリアン国王陛下が秘書官のパルラさんのデスクに近づいて言った。
「いそがしいので話しかけないでください。」
パルラさんが通信機の画面をみて入力しながら言った。
「冷たいな…私の花嫁。」
ものすごく軽くアリアン国王陛下がいって通信機の画面を凝視した。
「お茶でございます。」
私は横目で見ながら内心もっと怪しい状態にならないのかしらと思った。
もうすぐ同人誌の締め切りなのよね。
あの美貌エルフシリーズにんきなのよね。
主人公のエルフが総受けで、か弱くて…相手は基本ルアーラ武王陛下なんだけど…。
ドSのイレオン工王も人気なのよね。
「そこ、間違ってるよ。」
パルラさんの肩に手を置いてアリアン国王陛下が画面を指差した。
「え?どこですか?」
パルラさんが通信機の画面を凝視する。
「ここだよ。」
アリアン国王陛下が指差した。
「ああ…ありがとうございます。」
パルラさんが言った。
「アリアン殿…御指摘はありがたいが、邪魔はしないでいただきたい。」
ラルーナ国王陛下がついに口を出した。
すごく不機嫌そうだわ。
「嫉妬かい?ラルーナ殿。」
アリアン国王陛下が軽く言った。
でもソファーに戻って通信機を確認する。
「ついでにカマエルフも注意すればいいのよ。」
オルラータがブツブツ小声でいいながらアップルケーキを置いていく。
今の何処にパルラさんの不備があるのかしら?
後…男体盛りをどの記述でするかよね。
「パルラさん、あんまり煽らないでくださいー。」
ウェルス様がこそこそと言ったわ。
「煽る…なに言っても無駄ですよ。」
パルラさんがため息をついた。
「『お兄様いい加減にしてください』だってさ。」
通信機の画面を見ながらアリアン国王陛下が笑った。
たぶんセシルーシャ姫が送ったんですわ。
センサーの件で戦場事務官と打ち合わせといってましたもの。
たぶん、邪魔しないように遠ざけられたのよね?
『エアル…。』
綺麗な素肌が盛られたケーキのすきまから見える。
イレオン工王がエアルの肌に塗られたクリームを…。
まあ、どうしましょう?
ルアーナ王が…いえラルーナ国王陛下がパルラさんをガン見してるわ。
「パルラ、母上のところにいくから付いてこい。」
ラルーナ国王陛下が立ち上がった。
「あ、はい、もう少し待ってください。」
パルラさんが急いで通信機を保存してスイッチを切った。
「私も王太后様にあいさつにいこうかな?」
アリアン国王陛下が立って言った。
「アリアン国王陛下ー、ぼ、僕にこの通信機の機能の使い方教えてくださいー。」
ウェルスさんがそういって引き留めてる間に二人は出ていきましたわ。
つ、つづき見たいですわ。
「ワゴン下げますわ。」
私は機嫌の悪いオルラータからワゴン奪って廊下に出たわ。
広い廊下ので二人が歩いて行くのが見えた。
パルラさん本当に小柄ね。
「ラルーナ陛下。」
足早に廊下を歩くラルーナ陛下にパルラさんが小走りでついてく…。
「パルラ、アリアン殿を煽るな。」
ラルーナ陛下が呟く。
「どういう意味ですか?」
パルラさんが言った。
「もう、限界だ。」
ラルーナ国王陛下が向き直ってパルラさんを抱き締めた。
そのまま深く口づける。
キャー、いつもの性別逆転みたいなのもいいけど今日は本当に美少年が美青年に襲われてるみたい!ああ、陛下、パルラさんネタをありがとうございます。
「ファルナーネさん、はやくしてちょうだい。」
オルラータが出てきていった。
「あ、ごめんなさいね。」
私はいそいそとワゴンを押し出した。
まだ、キスしてるわ。
「あの淫乱カマエルフなんて死んでしまえばいいのよ。」
オルラータが小さい声で言ったわ。
なんか怨念を感じるわ。
「…ラルーナ陛下…。」
やっとキスから解放されて上気した顔でパルラさんがラルーナ陛下を見上げた。
「パルラ、謝る気はない、いくぞ。」
パルラさんをはなしてラルーナ国王陛下が今度はゆっくりとパルラさんの歩調に合わせてあるきだしたわ。
ああ、いいもの見た。
さっそく帰ったら執筆ですわ。
同人誌に間に合いますわ。
男体盛りもいれますわよ。
オルラータはこの際ほっておきますわ。
こわいですもの。
だからお二人で乗り越えて私にネタ提供してくださいませ。
また、あの掲示板みてネタを集めましょう。
パルラさんってリアル廃エルフさんみたいですわね…まさか…そんなことありませんわよね?
よんでいただきありがとうございます。




