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TS転生エルフは現在引きこもり。  作者: 阿野根の作者
TS転生エルフは引きこもり中?
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TS転生エルフのもっと引きこもり日記6

本日投稿分は美形年下武人殿下の許嫁らしいです。(辞退いたしますー。)の平成25年10月27日とリンクしています。

よろしくお願いいたします。

わーん、あの強そうな初老の人。

切れてるよー。


物陰から応接間を覗くと眼光鋭い初老の男性が怒鳴っていた。


わーん、どうしよう!戦争?


「イグサ・イアルダスさんとオズワルト王子殿下です。」

ウェルスさんがこそこそ言った。


この状態ですぐ、話できないよね。


「ラルーナ陛下、すぐでないでください、まず、私がお茶出します。」

怖いけどそれがいいよね。


「パルラ、すぐに出るなとはどういうことだ?」

ラルーナ陛下が言った。


だってラルーナ陛下がすぐでるとこじれそうなんだもん。


「ウェルスさん、お願いします、予定外みたいにいってください。」

私はいった。


「ええーとー…はいーわかりましたー。」

察したようにウェルスさんが応接間に入っていった。


ハーブティーは心がリラックスするカモミールにしたしいいよね。


でも、怖いよ。

少し振るえてるよ私。


「パルラ、大丈夫か?」

ラルーナ陛下が優しく抱き寄せてくれた。


「大丈夫です、情報収集しないと。」

私はそっと腕の中からでて通信機を開いた。


旧オータルス卿邸で怪しい集団が出入りしているのはエルフの隠密の一族との連携でわかってる。


通信機ネットワークの投稿サイトでも

お化け屋敷(きゅうオータルスきょうてい)に怪しい集団。

宗教団体?っていうのがあったし間違いない。


あとは…あそこに設置された機械が…。


「オズ坊!それどころではない!すぐにカササダ竜騎兵団を召集するぞ!」

初老の男、イアルダス様がさけんだ。


すぐ、いかなくっちゃ。


「パルラ。」

ラルーナ陛下が上目使いで見上げた。

イケメンなのに可愛いって思った。

思わず抱き締めたら胸元キスされた。


まったくもう。


「やめてくださいー、陛下が参りますのでー。」

ウェルスさんが言った。


もう限界みたいだ。


「いきますね。」

私はそっと部屋にはいった。


ハーブティーのセットは持ったし大丈夫だよね。


「パルラ秘書官ー?」

ウェルスさんが打ち合わせ通り怪訝そうに言った。


「お茶をお持ちしました。」

大丈夫振るえてない。


ティーカップにお茶を注いで二人の前に出した。


「カモミールティーです。」

これのんで落ち着いてください。


イアルダス様にみられてるよー。

私、なんか悪いことした?


「わしは、孫を取り戻したい!」

イアルダス様がテーブルを叩いた。


カップが揺れるこぼれる?


「わかっておりますー。」

ウェルスさんが言った。


「水分を取らないといけません。」

私がそっとイアルダス様にカップを握らせた。


水分とらせて落ち着かせよう。


「イグサ老、急いては事を仕損じる落ち着こう。」

オズワルト王子殿下ハーブティーをのみながら言った。


わーん、オズワルト王子殿下も冷静な分こわいよー。


「さあ、どうぞ。」

取り合えずハーブティーを飲ませよう。


イアルダス様はのみはじめたなんか考えてるみたいだ。


「国王陛下はおいでにならないのか?」

オズワルト王子殿下静かな迫力で言った。


「もちろん、すぐ参りますー。」

ウェルスさんが私の顔をみた。


小さくうなずく。

ウェルスさんが陛下に合図した。


「あなたは、国王陛下の秘書官だな、お茶くみはあなたの仕事ではないと思うが?」

オズワルト王子殿下が言った。


「正体ばれてましたか?」

冷静に落ち着いて。

なにも悪いことしてないもん。


「…どんな情報をつかんだ?」

眼光鋭くオズワルト王子殿下が言った。


怖い…どうしよう。


「それは、まとめて説明しよう、オズワルト王子殿下。」

ラルーナ陛下が部屋に入ってきた。


「そうですか、今回の件は弟君が関わっているようだが?」

オズワルト王子殿下が言った。


二人の間に緊張がはしる。


「そう聞いている。」

ラルーナ陛下が言った。


「セツラをどうするおつもりだ、なんの落ち度もないのに!」

オズワルト王子殿下が叫んだ。


ああ、やっぱり心配なんだ。


「セツラ…。」

イアルダス様が呟いた。


「もちろん、セツラ姫はとりもどす。」

ラルーナ陛下が強い眼差しで言った。


「オズワルト殿下、イアルダス殿この度は愚弟が申し訳ないことをした。」

そしてラルーナ陛下は頭を下げた。


「ラルーナ陛下、セツラは私の大事な許嫁です。」

オズワルト王子殿下がまた静かに言った。


「全力で捜索しています。」

ウェルスさんが言った。


「それで、結果は?」

オズワルト王子殿下が静かに言った。


「パルラ、画面を出してくれ。」

ラルーナ陛下が言った。


大型通信機に地図をだせば見えるよね。


「現場は旧オータルス卿邸です、回りにレーダーと警備兵が配置されています。」

問題はレーダーなんだよね。


「レーダーはウライシア工業国のこのタイプを使用、警備兵の責任者はウセアシス・イーダオ武官です。」

うん隠密の一族が調べてくれたんだよね。


ウセアシス・イーダオ武官の情報を画面に出してと。


わーん、また、イアルダス様にガン見されてるよー。


「では、どのようにレーダーを解けばよい?」

ラルーナ陛下が私を手招きしながら言ったので近づいた。


なんかようなのかな?


「通信機ネットワークから破壊は可能です…最新式だと、無理かも知れませんが、たぶん大丈夫です。」

わー、ラルーナ陛下に抱き込まれたよ。

お客の前でー。


最新式レーダーじゃないこと祈るよー。


「ご苦労だった、少し休め。」

ラルーナ陛下が私を膝上ダッコした。


…い、いいのかな?この状況で?


「陛下、自制してくださいー。」

ウェルスさんがいってくれた。


「私としてはどんなことがあってもセツラを取り戻したい!カササダ竜騎兵団の召集承認を要請する。」

オズワルト王子殿下が強い眼差しで再び言った。


「カササダ竜騎兵団の召集承認ー?陛下ー。」

ウェルスさんが困った顔をした。


カササダ竜騎兵団の召集承認なんて無理ー。

戦争になっちゃう。


「いいだろう、もちろん、この国の他の国民に危害は加えないという約束はしていただけるな。」

ラルーナ陛下が言った。


れ、冷静だな。


「その予定はない、セツラさえ無事なら。」

オズワルト王子殿下が言った。


「では、すぐに受け入れ準備を向こうに気がつかれないようにな。」

ラルーナ陛下がウェルスさんに言った。


「はいー、わかりましたー。」

ウェルスさんがへやのそとへ飛んでいった。


「では、私たちも失礼する。」

ラルーナ陛下が私を抱き上げて部屋からでた。



「パルラ、よくやってくれた、私がすぐ出ればたしかに戦争になっていたかも知れない。」

ラルーナ陛下がそういって私にキスをした。


ああ、満たされる。

非常時だけど落ち着く。


「ラルーナ陛下。」

私はラルーナ陛下にしがみついてキスをしかえした。


はしたないかな?でも男だしいいよね。

たとえお姫様ダッコ中でもさ。


『うん、いいと思うよ。』

グラが笑った。


神様のお墨付きいただいたしもっとしちゃおうかな?


「パルラ。」

ラルーナ陛下がうれしそうにまたキスした。


本当はこんなことしてる間ないけど。

やっぱり好きな人とイチャイチャしたいよ。

カササダ竜騎兵団の頭領姫もそうだよね。


一刻もはやく解決して

戦争回避して。

せめて、ここにいるときは

ラルーナ陛下のそばにいたいんだ。


将来が『覇王の男嫁』って決まっていても。

読んでいただきありがとうございます。

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