夢の跡
それから一週間の間、僕は実に日常的な毎日を過ごした。規則正しい生活メニューと生活リズムを繰り返した。目覚まし時計の代わりに朝日の眩しさが瞼の向こう側から僕を起こした。目が覚めると真夏のぬるい水道水で顔を洗い、歯を磨きながらドアと窓を開け、風を入れた。学生寮の個室にはもちろん調理器具なんてものはない。共用の調理場はその名だけが存在し、それが全く機能しないことはすべての学生の知るところであった。ガスコンロには何年前の燃えカスか分からない真っ黒な化石がこびりついていた。
僕は白い妖精たちと短い夏の冒険をし、それによって世界の仕組みについて少しは理解したつもりではいたが、結局はすべてが元に戻っているようだった。大学の授業も夏休み前と同じように再開し、僕の隣人には相変わらずジョーズがいて、順も相変わらずだった。