婚約者の秘密を知ったら『みんなやってる事だ』と開き直られたので、新作の題材します。
ローナは夜会の席で暇を持て余して王城の庭園を散歩していた。
場内から漏れ出す明かりがあるとしても庭園は暗く、誰もこんな時間に探索しようなどとは思わない様でひとっこひとりいなかった。
……寂しいけれど、静かで良いですね。
石畳を踏みしめて、ゆっくりと歩く。それから背後にある王城の明かりがローナの影を作り出しているところを見て、半分陰に入った狂い咲き薔薇に視線が止まる。
時期ではないのに力強く咲いているそれに、ローナは触ろうとしたけれど手を止めてそれから瞬きをした。
微かな明かりに照らされて必死に咲いているそれを鮮明に脳内に焼き付ける。
次の作品はこれで決まりだろう。素敵でロマンチックな絵になるだろうしなにより雰囲気のあるものに違いない。
……いい案ですね。……うん、素敵です。
頭の中で完成形を思い浮かべてこれなら自分の持ち前の青も夜の闇に忍ばせて使うことができるとさらに考えた。
そうして身を翻し、あまり得意ではない夜会の席に戻ろうと考える。
楽しいことをするためにはきちんと義務を果たさなければならないだろう。
ただそれにしても夜会にいたくない理由というのは苦手だからというだけではなく、もう一つ婚約者の姿が見えないという理由もあった。
そうはいっても、わざわざ探すのも面倒なので気分を切り替えようかと思った矢先、ふと視界に見慣れた婚約者アンドリューの姿が映る。
出入り口へと振り返る間に彼がいたことを認識して、視線を戻してあそこだと思う。
……バルコニーに、誰かと一緒にいますね。
そう思って暗闇に慣れてきた視界で彼のことを凝視した。
しかしただ事ではない。人の喧騒から離れたバルコニーの暗闇で、彼らは絡み合い熱烈に……愛し合っているという表現が正しいのか絡み合っていた。
その様子を見てローナは思わず瞬きをして、ばっちりとその光景を覚えてしまう。
それから、しばらく見つめていると今度はアンドリューとばっちりと目が合って、ローナはそのまま彼の元へと向かうことにしたのだった。
王城の中へと戻り、バルコニーへとつながる廊下に向う途中、今までとてもいい人だと思っていた彼女と出くわして挨拶を交わす。
それからすれ違い彼らがいた場所まで向かうと、そこにはまだアンドリューがおり、ローナを見つけてため息をついた。
「あのな、言っておくが。男は皆やってることだ」
「……男は皆ですか。それは随分大きな主語ですね」
「ああ、確信を持って言える。優しくて、常に寄り添ってくれる相手に好意を示さない方がおかしいだろ?」
「……」
「俺の友人も、彼女も当たり前に受け入れてるんだ。わかるか、ローナ。お前はすこしフワフワしているところがあるし、常識にも疎い」
そう言ってアンドリューはローナの方へとやってきて、肩を叩いて窘めるように笑みを浮かべる。
「それに、俺たちは小さなころから婚約していて今更、恋愛も何もない。なら両立できる。変な嫉妬なんてお前は抱く必要はないし、俺も分けて考える」
「たしかに……そうですが……」
彼のセリフに、ローナは納得するほかない。皆やっていると言われて、ほかの人にそうなのかと聞くこともできないし、隠れて皆そうしているだけなのかもしれない。
政略結婚だからと、愛人なんかと分けて考えるという話の方はよく聞くことだし、考えつつも首をひねった。
「だから問題ない、気にするな。それにお前みたいなやつ、俺と婚約を破棄したところで別の相手は見つからないだろ」
「……」
「大人げなく騒いだりするなよ。そういうのは品がない」
「…………はい」
「じゃあな」
彼は、最後にくぎを刺して、それから規則正しい足音をたててすんなりと去っていった。その姿を見ずにローナは帰ってすぐに筆を持ちたくなったのだった。
テルフォード子爵家の素朴なお屋敷のそばに立つ小さな小屋。
そこは末娘のローナのために建てられた場所であり、入ってすぐのところにはローナの得意な土魔法で生成された青い顔料の元となる宝石がたくさん積まれている。
ローナが創作活動に没頭していると、勝手にその小屋の扉が開き、仲の良い同世代の貴族であるジェシカが入ってくる。
「ローナ、久しぶり。素材の回収に来たよ! っと、あ。いいね今回も沢山。これなら絵具を多めに持ってきてあげられる!」
「……こんな恰好で申し訳ありません」
「やっぱり天然の青い絵の具は高いし、こういう魔法持ちは助かるな~」
「……部屋も散らかっていてすみません」
そして二人はかみ合わない会話をした。
お互いに独り言のように言いながらも、ジェシカの使用人が、ローナの生成した宝石を運び出す。
魔法で作った宝石はどうしても、魔力がこもっていて天然の青とは色味が違ってくる。
しかしそれでもローナのように絵に情熱をもって、さらには土の魔法に属性を持ち自分が好きな色を使って好きなように描くために魔法を修練する人間は多くない。
それが身を結び、様々な顔料を生み出しているローナは、大きな商会を抱えている実家をもつジェシカにとってとても良い存在だった。
それに、ローナが生み出す価値はそれだけではない。
表向きには魔法の報酬となっているが、彼女の絵は王族からも依頼されるほど非常にクォリティーが高く鮮明で、魔法で生み出した青い顔料を使っているのでキラキラと輝く。
そして人に訴えかける力がある国外からも注文が来るような立派な画家だ。
ただローナ自身は少々ぬけている上に、書類仕事などの面倒なことが得意ではない。
ということで第二王子の庇護下に置かれつつも匿名で画家活動をしていて、その光りをはらんだ青を使う画風にサファイアと名付けられていた。
そしてこうして集中するととりあえず謝罪をして話が通じなくなるローナとジェシカはもうずいぶんと長い付き合いでいつものことだと気にせずに、顔料を運び出した。
それから、汚れた簡素なドレスを着ているローナの後ろからジェシカは覗き込んだ。
「……ですが今、手が離せない状況でして」
惰性でいつものように喋るローナは、そうしていてもテキパキと筆を動かしていてその動きに迷いはない。
そしてあらかた出来上がっている絵画をみてジェシカは息をのんだ。
素晴らしいできである。しかしそれ以上に指摘すべき点の方にすぐに思考が向いてローナの両肩を後ろからがしりと掴んだ。
「っうわ!」
「ちょちょ、ちょっとローナ! なによこれ、こんなの……こんなのって、ハッ、まさか!」
心地よい創作に没頭している状態から突然引き戻されて、ローナは体をビクつかせる。
それでも筆とパレットだけは落とすことがなく、ああ来ていたのかとやっとジェシカに視線を向けた。
しかしそんなローナのことは気にせずに、ジェシカはすでに出来上がって乱雑に置かれている絵画を片っ端から確認し、すでに何枚も同じテーマで書かれていることに唖然とした。
それから、ばっとローナの方へと視線を向けて勢いよく疑問をぶつけた。
「な、なんなのこれ!」
「……いいえ、ただ、皆やっていることで、当たり前のことらしいので。ぜひともわたくしの作品を待っている方々に売ってください」
「いやいやいや、それにこんなの売るなんてセシル第二王子殿下に大目玉くらうよ! あの人だって得があるから支援してるんだし、それに今までこんな風刺的な物なんて……」
混乱したまま言う彼女に、それでもローナは彼女が駄目だと言っても折れる気はなかった。
それにセシルに怒られるとしてもそれでも、描かずにはいられない。そして訴えずにはいられない。
そんな気持ちでジェシカを見つめた。
すると彼女はあれこれと、風刺的な絵を描くことのリスクを語って、できる限りの言葉を尽くした。
それでも首を縦に振らないローナに、最終的には彼女の方が折れてローナは普段とは違う作風の新作を世に送り出したのだった。
なんの反応もなく当たり前に受け入れられる可能性について、ローナは一割ぐらいはあり得るかもしれないと想像していたが、ジェシカの反応通り世間はサファイアの新作に動揺を見せた。
それでも、サファイアの熱烈なファンである貴族は、そんな作品でもまったく気にせずいつもの通りの素晴らしい絵画をわがものとするために購入しエントランスホールにきっちりと飾る。
そして人を招いて新作を手に入れたのだと自慢をするのだ。
するとその話題は瞬く間に広がって、その非常にセンシティブな絵画を誰もが話題に出して、題材となった本人たちに対する噂や嫌悪を向けている。
『冒涜的すぎる! 考えられないわっ』
『それに婚約者もいるのに酷い侮辱よ』
女性たちはローナの絵画を話題にそんな感想を言い、話題はどんどんと社交界でも広がる。
しかし、ローナの描いたものが与える影響はそれだけではなかった。絵画のモデルたちだけへの話題にとどまらずに、題材にされたそういう行為自体にも飛び火する。
社交界では、そんな今まで話題にも上がらなかった当たり前のことだった常識が改めて話題に上がり、非難される。その様子にローナはやっぱり皆やっていなかったなと改めて思った。
そして、口実を手に入れて父と母にお願いをしに行き、ついでにモデルになった彼らに記念に絵画を送りつけた。
「おま、お前、どんな伝手があってあんなことをしたのだかわからないがっ、よくもやってくれたな」
やってきたアンドリューに睨みつけられてもローナは平然として紅茶を飲んだ。
ここ最近はすっかり描きたいという衝動を出し切ってとてもぼんやりとしているし、ああして描けただけでももうローナの中では解決したことに近かった。
しかし彼にとっては始まったばかりの苦悩であり、その理由はローナにある。
だからこそ糾弾してしかるべきだと思っているらしい。
「……」
「あんな、ふざけるなよ! 俺がどんな目で見られているか、わかるか!? どこへ言っても陰口を言われてっ、それに……くそっ、お前のせいだ!」
ごくごくと紅茶を飲みつつも彼の言い分を聞いてちらりと視線を送る。
すると彼はまるで親の仇でも見る様な形相でローナのことを見つめている。
「お前のせいで、お母様はふさぎ込んでしまった! あんなに優しくて繊細な人をお前は傷つけたんだ! もう俺は許さないと心に誓ったぞ」
……まぁ、たしかに仇と言えば仇ですね。殺してはいませんが……攻撃にはなったと思いますから。
彼の巨悪の根源に対する宣言みたいな言葉を聞きつつ、面白い復讐の形だと思いローナは笑みを浮かべた。
そうなのだ。
あの作品、そして彼が皆やっていることだと言ったのは、ローナが見てしまったもの、それは。
「傷つけたとは思いますが、美しく描けていたでしょう? ……王城のバルコニーで逢瀬を重ねるあなたと、あなたのお母さまの情熱を、わたくしは再現出来ていたと思います」
「は? おま……いや、そんなことはどうでもいい! とにかくお前が訂正しろ! お前がすべて捏造だったと言えば、ただの俺に対する嫌がらせだったという話にできる!」
ローナの言葉に彼は、ローナが描いたのかということに焦点を当てようとしたけれどすぐに本題に立ち返り、テーブルを拳でたたいてローナに指示をした。
その一言も感想を言わない姿にローナはがっかりだ。
狂い咲きの一輪の薔薇が薄暗闇に照らされて二人の禁断の逢瀬を見守っているそんな構図だ。
この絵画に込めたのは狂っているけれどそれゆえに、情熱的で、背徳的に美しい咲きほこった愛情。
出来栄えは良かったはずで人の目を引いたと思う。
けれどもだからこそ彼らにとっては不都合で、実在の人物がモデルになっているからこそ社交界ではとてつもない盛り上がりを見せた。
その出来をもう少し褒めてくれてもいいと思うのだが、それを彼に望むのは酷だろうという事でローナはやっと気持ちを切り替えて、指図してくる彼に向き合って「じゃあ」と切り出した。
「訂正してほしいと願うということはつまり、わたくしに言った言葉をあなたは否定するということですね。普通は皆、そんなふうに母親を愛さないしあなたたちの行為は歪んでいる、それであっていますか?」
「そ、そんなこと、今はどうでもいいだろ。問題は━━━━」
「いいえ、大切なことですよ。だってあなたが言ったのですよ、平然と、当たり前で皆やっていると確信をもって言った。だからこそわたくしのやったことはただ、その言葉を信じて広めたそれだけです、そうでしょう」
アンドリューの言い訳など気にせずに、ローナは一息で続けた。
「わたくしは別に悪意も何もありませんから、撤回もしませんし訂正もしませんよ。でも、あなたはそうして欲しいという、ならばその理由をはっきりさせなければいけません」
「理由だと?」
「はい、あなたは歪んだことをしていて、負い目のあることをしていて、そして婚約者に知られた。それが事実、あなたはそういうことをしていた」
「……」
「そして、言いくるめられると考えて、わたくしを侮って皆やってる当たり前だなどと言い張った」
淡々と告げていくと、彼はそれでも反論の余地を探している様子で、ぐっと拳を握っている。
「その結果がそれですよ。ならば、自分が間違えたと謝罪して、わたくしに指示ではなく願い出るのが筋というもの、態度が違うでしょう。あなたは間違っていますよ」
「お、お前がこんなことさえしなければ」
「偉そうに、わたくしが何か間違えたことをしましたか。あなたでしょう間違えたのは。そして少しは反省して謝罪をしに来たのかと思えばまったく違う、どういうことですか?」
逆にローナは問いかけた。
あんなこと、実の母親と愛し合っているだなんて、正直流石のローナでもそれが普通ではないことぐらいはわかるのだ。
なのに侮って馬鹿にされて、憤らないわけがないだろう。
ここまで何も考えずにやってきた彼が能天気すぎる。
「……」
「答えられないのですか? ただ素直になって謝罪をすればいいだけですよ」
「……ふっ、ふざけやがって」
「どうしてそう、認められないのでしょうか」
「ああ! 分かったよそれなら、謝罪したらお前はこの話を訂正するんだな!? それでいいんだな!!」
追い詰めると逆上する彼に、ローナは頭を振って静かに返す。
「しませんよ。訂正も、撤回も。ただ謝る義務があると言っただけです。謝って何かしてもらえるなんてどうして思うのでしょうか。それにもう、最初から、もし本当にみんながあなた達がしていることを好意的に受け入れるということがあってもわたくし、あの時から決めていましたから」
冷静に返すと彼は、キョトンとしていて想像をしていなかった切り返しなのだなと改めて思った。
そして話を終えるために彼に言った。
「たとえ皆がやっていることでもわたくしは受け入れられないので、婚約は破棄で。なのでこれからはお好きにどうぞ。まぁ、その後の相手が今のあなたに見つかればいいですね」
そうして目を細めた。
彼はぐっと歯を食いしばって拳をぶるぶると震わせる。そうしてなにも言わなくなったので、ローナは適当に部屋を出てまた新しい題材を探しに、いつもとは違うことをしてみたりするのだった。
ローナはアンドリューと婚約破棄をしてしばらくするとセシルに呼び出されることになった。
彼はサファイアの後ろ盾になって支援してくれるとても大切な人なのだが、割と自由に生きているローナにとっては少々苦手な相手だ。
しかし拒否することもできないし、ローナはやったことの責任を取らなければならないだろうと考えて彼の私室に入る。
「ごきげんよう。セシル第二王子殿下、お目にかかれて光栄です」
淑女礼をして彼に向かって頭を下げる。しかしそんなローナに彼はイラついた視線を向けて、眉間には深いしわ。そして足を組んで高圧的に言った。
「……なんで呼び出されたかわかるよね」
「はい。わたくしの新しい絵画のことです」
「うん。で、なんで俺が君のこと支援してるか言ってみて?」
おこったまま笑みを浮かべて言う彼に、今回は割と本気で怒っているのだと思う。
こんなことは題材探しの旅に勝手に出かけようとしていた時以来である。
珍しいことであるので一応、ローナは気を使って返した。
「セシル殿下の御髪が深い青で、わたくしの使う絵の色に似ているからです……」
「……」
「……ですよね?」
彼の沈黙に確認をするとセシルは無言で立ち上がって、カツカツとローナの方へとやってくる。
それから目の前にやってきた彼を見上げて、間違っていただろうかと不安で見つめた。
「俺はあまり表舞台にたたない、それは跡目争いにならないようにという配慮だし、でもなにもしてないと言われるのは癪に障る。だからサファイアが俺ではないかなんていう噂を逆手にとって君に好きに描かせてる、んだよ、わかるね」
「はい。そうですね」
「それで? 君の話に戻るけど勝手にあんなものを描いて、勝手に婚約者とも揉めて……」
次第に声が低くなっていき、ローナは確かに一人で活動をしているわけではないし、暴走してしまったと言ってもいい。
そのことが彼に会って今更、少しだけ後悔して子供みたいな気持ちになった。
「……怒ってるんだけど、ね? わかる?」
「申し訳ありません」
「うん。はぁ、あのさ、ローナ。たしかに頭に来てたんだろうって絵を見ればわかるけれど……相談してよ。俺も君が蔑ろにされて嬉しいわけじゃない」
素直に謝罪をすると彼はしっかり頷いてそれから、切り替えたように少し笑みを浮かべる。
「わかればいいよ。もうやめてね、君の絵は多くの人を動かす力があるんだから気を付けて」
「はい」
「じゃあ、わかればいいよ。それと、ローナ」
「はい?」
「君、普通に嫁に行かせても何かしらかで暴走しそうだから、俺のとこにおいで、爵位を賜ると思うから結婚しよう」
セシルはそう言って身を翻す。
ローテーブルに用意されているお菓子が見えて彼の後ろを当たり前のようについていこうと思ったが、きちんとかみ砕いて考えると驚くべきことを言っている。
……結婚、それはまた突然ですね。
驚いて固まっているとセシルはその様子に気が付いて振り返る。それから「とりあえず座ったら?」といって自身の向かいを指し示す。
指示どおり腰かけて、どう返事をしたらいいかと考える。もちろんローナも彼は大切な人だけれど、恋愛感情とかもない……と思う。
「あれ、嫌だった?」
「いや……ではありませんけれど」
「じゃあいいね。だって下級貴族の夫人になるんだったら夜会も社交も必須だけど、俺のところに来るなら、それほど無理しなくてもいいし」
「……」
「仲介なしでやり取りができるから、画材ももっとたくさん安価で用意できるし」
腑に落ちなくて曖昧な返事をするとセシルは利点をあげて、その利点にローナは目を見開いて、彼に視線を向ける。
「それは、本当ですか」
「本当、本当。だから勝手に暴走しないでね」
「はい……はいっ。もちろん、もちろんです。結婚嬉しいです」
「そっか、あははっ。変わり身が早いな。まぁ、これで全部俺のモノにできるから良かったけど」
本当だと言ってくれる彼にローナはすっかりもうその気になっていた。そうして彼はなんと素晴らしいのだろうと思う。
そしてこれからの毎日はより楽しくなりそうであり、お礼としてもかっこよく彼を描こうと思った。
そうしてローナの画家としての日々は確約されて、いつも通り題材を探しながら割と楽しく過ごしていくのだった。
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