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ショートショート12月~2回目

子猫

作者: たかさば

 冷たい雨が降り出した、夕暮れ時。

 傘を忘れた私は、急ぎ足で自宅アパートに向かっていた。


 ……ァ、…にゃ……。


 曲がり角に差し掛かった瞬間、私の耳に何かが聞こえた。


 足を止めて辺りを確認すると、小さな段ボールが置いてあった。

 しゃがみこみ、箱を開けると…一匹の、子猫の姿が。


 私の家はペット飼育禁止のアパート。

 この子猫を、連れて行くことは、できない。


 そっと箱を閉め、その場を立ち去った。



 帰宅後、シャワーを浴びて…ドライヤーを止めた時、雨音が強くなっていることに気が付いた。


 ……かなりの、豪雨。

 頭を過るのは、先ほど見かけた、小さな子猫。


 ……誰かに拾われただろうか。

 ……見に行ってみようか。

 ……でも、見に行ったところで、私は飼う事ができない。


 葛藤の末、私は傘を差して子猫のもとに向かった。


 子猫はもう……、いなかった。



 その晩、私は、夢を見た。



 雨の上がった空に輝く、星の瞬き。

 その星が繋がれて、小さな子猫を描いた。



 子猫は、星座になったのだと……私は、悟った。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 読み手の感情を文殴り… [気になる点] どちらだろう? ダンボールに飽きた子猫さんは宇宙に帰りました。 レベルアップ! 猛威ない猫は進化しヌコになりました。 [一言] いやいや子猫さん、雨…
[一言] えっ、いや、誰かに拾われた可能性も……。もしかしたら……ねぇ……。
[良い点] えーーあーーーあーあーーあーーああーqーー。 [気になる点] しーんーじゃーやー [一言] ふええ。よくもこんな話を。拾っていれば運命拾えたのかも
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