第42話 『その隣は譲れない』
お待たせ致しました、第42話をお送りいたします。
今回から女子の部・順位戦が開幕となります。
順位戦と位置づけられた実技試験後半、その男子の部の激闘の興奮も冷めやらぬ中、リクとアレイの二人は受験生達の控室へと戻った。
これから始まる女子の部の順位戦の為、手早く荷物を片付け退出しなければならないが・・・アレイの動きが鈍い。
「そんなに痛むのか?・・・何なら治癒魔法掛けるか?」
「むう・・・それ程でも無いのだが、動きに難があるのは確かだな・・・しかし、お前も【闘気】などというとんでもない力の行使で疲れているだろう?」
「そんな場合じゃないだろ・・・しょうがない、シルヴィアに・・・」
「私がどうかしたの?リク君」
「お前等まだ居たのかよ?・・・うわ、近くで見るとこっぴどくやられてんじゃねぇか、アレイ・・・」
動く度に折れた肋骨が痛むらしく、部屋を出る事に手間取るアレイを見かねてリクは治癒魔法を行使する事を提案するが、彼はそれを遠慮する。
リク自身は怪我もしていないが、確かに【闘気】を用いた全力戦闘の直後で消耗はしていた。魔力は殆ど使っていないとはいえ、現状での魔法の行使は少々骨が折れる。
止むを得ず、試験を控えている幼馴染の力を借りようと思うリクの背中にシルヴィアの声が届いたのは正にそんな時だった。
ミーリィと共に控室に到着したシルヴィアは、自分の名を呼ばれた事に返事をしただけなのだが、続くミーリィの言葉が何故リクが自分の事を呼ぼうとしたのかを理解する。
「シルヴィア・・・悪いけどさ、高位回復薬を1本貰えないかな?アレイの手当てに使いたいんだ」
それこそ【完全治癒】をシルヴィアに掛けて貰えば、アレイの怪我は一瞬で治る。しかし、これから順位戦に臨む彼女に魔力を使わせる訳にはいかなかった。
そこでリクは、彼女の薬師の力を・・・高位回復薬を分けて貰って、観客席で治療を行おうと考えたのだ。
「1本でいいの?・・・じゃあ・・・はい、これ。それから魔力回復薬も渡しておくね?」
「悪いな、後でアレイから薬代は貰っておくよ。それじゃ・・・急いで出るからゴメンな?・・・二人共、頑張れよ!」
「うん、観客席で見ててね!」
「いいから早く行けって、他の受験生達ももうすぐ来るぞ」
相当な量の魔力を消費したアレイを気遣い、リスティアでは高位回復薬以上に貴重な薬である魔力回復薬も渡すシルヴィア。
リクは代金はきっちり取り立てる、と冗談めかして言いつつシルヴィアに礼を言い、二人にエールを送りつつアレイに肩を貸して控室を出て行く。
ミーリィの言う通り、控室を出てすぐに他の女子受験生達とすれ違った事から、本当に開始時間ギリギリになってしまったようだった。
兎に角、急いで観客席に移動してアレイの治療を行い・・・それからシルヴィアの応援をしようと思うリクであったが・・・
彼はこの時気付いては居なかった。いつもの様に微笑んで居たシルヴィアの目が・・・笑っていなかった事を。
「さあ・・・今度は私達の番だね、ミーリィ。約束通り・・・私、全力でいくからね?」
「へへっ・・・良い面構えするじゃないか、シルヴィア。望むところだ・・・アタシの本気にビビるんじゃないよ?」
「それはこっちの台詞だよっ・・・ふふっ!」
リク達二人を見送ったシルヴィアとミーリィは、互いに拳を軽く合わせて全力で戦う事を誓う。リクとアレイがぶつかり合う前に互いの意思を拳で表明したのとは、形こそ違うが本質は同じである。
小さく笑みを浮かべる二人は、デコボコな様で・・・意外にもウマが合うようであった。
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試験を終え、意識を取り戻した男子の受験生達が女子の部の順位戦を観戦しようと集まる観客席。
その一角を陣取り、シルヴィアの二種の回復薬を飲み、アレイの怪我は瞬く間に完治した。
流石に魔力回復薬1本では彼の膨大な魔力は全快には至らなかったものの、かなりの量を回復できたようだ。アレイはその効能に素直に驚く。
「・・・シルヴィアの薬は凄いな。これ程強力な回復薬は初めて使ったぞ・・・」
「そうか?王都騎士団にも納入はしてるんだけどな・・・まあ村で作ってる時と比べると、店頭に並んでないから珍しいのかもな」
「いや、俺も一応騎士団見習いだからな。先輩方から評判は聞いては居たが・・・これが神子の実力の一端という事か」
「・・・15歳でもう騎士団員なのか?いや、ていうか・・・その呼び名、まさか・・・アリシアさん辺りが広めてるんじゃないだろうな!?」
「お前の事も『未来の勇者・・・いやもう今でも十分勇者だね!』と騎士団中に喧伝していたぞ、あの方は」
「・・・頭痛くなってきた」
流石は王都騎士団で有名な神子と呼ばれる女性だ、と感心するアレイにリクは冷や汗を流しながら尋ねる。そういう事を広める人物に心当たりがあったからだ。
そして、その予感は悲しい程正確に的中した。やはり犯人は近衛騎士のアリシアである。
しかも追い打ちとばかりに、自分の事も未来の勇者だの何だのと褒めちぎっているとか・・・勇者なんておとぎ話の世界の存在だろう、とリクは頭を抱える。
一人歩きし始めている自分達の謎の評判を聞き、リクは赤毛のポニーテールの女性騎士に、今度会ったら文句の一つも言ってやろうと心に決めるのだった。
「おっと、そろそろ始まるようだな・・・最初は俺達と同じ様に説明から、順に散って行くようだが・・・」
「・・・ミーリィはかなり端に移動するみたいだな。逆にシルヴィアは中央か・・・成程な・・・」
「何か気付いたのか?」
「まあね。多分、シルヴィアは俺達と同じ様に・・・数を減らすつもりなんだろう。初手から全開だな、あれは」
すっかり回復したアレイは、先程まで自分達が居た戦場・・・教練グラウンドの女子受験生達の様子を伺う。ミーリィが一人、遠くへと移動する事から乱戦を避け、各個撃破を狙うつもりだろうか?と見る。
一方、リクはシルヴィアが殆ど移動せず、グラウンド中央付近を選んで止まった事を見て、最初は広域系の魔法で行くつもりであるのだろうと感じ取った。
それぞれ作戦は異なるが、最後には恐らくこの二人の激突になるのは間違いないだろう。リクもアレイも無言で頷き、再び視線を戻すと順位戦の開始を待つ事にする。
「それでは只今より、女子の部・実技試験後半の順位戦を開始します・・・・では、始め!!」
リク達男子の部とは変わって、女性の教員が監督官を務める女子の部が、その高らかな宣言と共に始まった。
開始とほぼ同時に動いたのは・・・シルヴィアでもミーリィでもなく、先程・・・観客席でリクの活躍に心を射抜かれ、最後には黄色い声援さえ送っていた女子の一団であった。
アレイとの決着の瞬間にはおよそ20人程にまで増えた女子受験生達は、まるで示し合わせたかの様に・・・一斉にシルヴィアに速攻を仕掛けてきたのだ。
だが・・・そのシルヴィアはというと、獲物として借り受けたメイス代わりの鉄の棒も腰のベルトに刺したままで、一向に構えようともせず、ただ右手をゆっくり前へと上げた。
そこへ数多の魔法、そして投擲された武器の数々が雨あられと着弾する。衝撃はまたしても防護結界を大きく揺らし、土煙が立ち込める・・・が。
「・・・ちょっと。ううん、かなりかな?何だかモヤモヤする気分・・・」
ややあって土煙が晴れ、視界がクリアになった時・・・シルヴィアは平然とそこに変わらず立っていた。彼女は自分を守る白い魔力の輝きを右手にしっかりと展開させていた。
完全なる無傷・・・その事実を見せつけられた受験生達に動揺が走る。シルヴィアは【障壁:金剛の盾】を自身の前面に張り、襲い掛かってきた攻撃の全てを受け止めたのだ。
師匠譲りの障壁の強固さは、教練グラウンドに施された結界など足元にも及ばない程である。受験生達の攻撃でその防御を抜ける道理は到底無い。
「今度はこっちの番、だよね?・・・あなた達の気持ち、私にもちょっとだけ分かる気はするんだけど・・・でも!」
右手の【金剛の盾】はそのままに、シルヴィアは左手を天に向けてかざし・・・反撃の魔法を最大出力で放つべく、彼女にしては珍しく・・・吠える。
「あの人の・・・リっくんの隣は、パートナーは・・・絶対に譲らないッ!!【神聖属性:裁きの光】ッ!!」
未だ胸に燻るモヤモヤした気持ち諸共吹き飛ばすべく、シルヴィアの広域制圧用魔法の光弾が、受験生達の頭上から猛烈な勢いで降り注ぐ。
攻撃一辺倒のシスターと揶揄される、ライラックの村のサラ直伝の魔法【裁きの光】は、本来なら不死者等と呼ばれる『不浄なる者』を殲滅する為の物だ。
但し、サラはそこに有り得ない程の魔力を注ぎ込む事で、生命有る者にさえ有効な広域制圧型の攻撃魔法へと変えてしまった。
直接の攻撃力は低いが、命中した対象を一時的に麻痺状態に追い込む事が出来るという、相手からすれば厄介極まりない特性を持っている。
シルヴィアは一気に多数の相手・・・ある意味ではライバルになるかも知れない者達を一網打尽に戦闘不能に陥らせる為、敢えて動かずに攻撃を誘ったのだ。
それはこの反撃への布石に他ならない。こうして、地味に爆弾発言をしつつシルヴィアは初手で多数を脱落させる実利と、鬱憤晴らしとを同時にやってのけたのだった。
「・・・何とも凄まじいな。あれだけの攻撃を無傷で切り抜けた上に、反撃で一網打尽に倒してしまうとは・・・」
「・・・シルヴィア、あれは怒ってるな。理由は分からないけど・・・かなり不機嫌だぞ・・・」
「そうなのか?流石に付き合いが長いと、そういった変化も分かるものなのか?」
「まあ・・・そうだなあ。シルヴィアは怒ってる時はさ、たとえ笑顔でいても・・・目だけは笑ってないんだ。さっき気付いておくべきだったよ・・・やり過ぎなきゃ良いんだけど」
圧倒的な力を見せつけた後、尚も挑みかかる他の受験生の攻撃を身のこなしだけで避け、お返しとばかりに右手の障壁・・・【金剛の盾】で手加減をした上で殴り飛ばすシルヴィアの姿に、アレイが乾いた声を出す。
すらりと伸びる手足と栗色の長い髪。可憐とさえ言える容姿のシルヴィアからは、想像もつかないであろう戦闘力に本気で驚いている。
そしてリクはと言うと、シルヴィアが何故か不機嫌で・・・今もまだ若干怒っている様子に気付き、ぶるりと体が震えるのを感じた。
ただ、周りの男子達は全く違う印象を持ったようだった。口々にシルヴィアの事を話題に、観客席は盛り上がり始める。
「すげぇ・・・あの子、圧倒的だぞ。しかも美少女だ、美少女!!」
「可憐な容姿に似合わず何という強さ・・・彼女がパートナーになってくれれば・・・俺も上位が狙えるかも・・・」
「いや、それよりお付き合いだろ!?あんな可愛い子、絶対彼女に・・・いや、嫁にしたい!!」
「何言ってるんだ!俺が!!」
奇しくもそれは、先程リクに対して女子の受験生達が盛り上がっていた内容とあまりにも似ていた。シルヴィアの活躍と容姿に、それこそ殆どの男子受験生は心を奪われたのだ。
彼等の悪気無い、しかし勝手な盛り上がりは当然リクとアレイにも聞こえるのだが・・・黙って聞き流していたリクの体から、赤い【闘気】が徐々に漏れ始める。
今、教練グラウンドで容赦ない一撃を放ったシルヴィアと同様に、リクもまた胸にモヤモヤした思いを抱き始めていたのだ。
それが無意識の内に攻撃的な態度を取らせたのか、剣呑な空気を纏い出すリクにアレイは驚く。
「・・・何という節操のない連中か。そうは思わんか、リ・・・お、おい?」
「・・・ん?何か言ったか、アレイ?」
「【闘気】が漏れているぞ・・・分かりやすい奴だな、お前・・・彼女の事が大事なら守ってやるのがお前の役目だぞ?」
「いや・・・その・・・そもそも、俺がどうこう言わなくても『シル』はそんな事気にもしないだろうしさ・・・いや、一応家に帰ったら注意するように言っとくべきか・・?」
「・・・・・・・・・」
「なんで黙るんだよ?・・・・・・・あっ・・・・!?」
「・・・今のは聞かなかった事にしておく。ただ、試験が終わったらきちんと説明して貰うからな?」
「・・・ミスったぁ・・・・分かった、後でちゃんと話すよ・・・」
やんわりとリクを落ち着かせようと試みるアレイ。その上で、大切な存在なら男であるリクが守ってやらなければならない、と諭そうとした時だった。
リクの口から出た言葉に思わずアレイは口を噤む。素早く周囲を見回し、聞かれていなかったかと確認するが・・・幸い、周りの男子受験生達の目と耳は順位戦に釘付けの様で・・・
いきなり黙り込むその様子を訝しむリクであったが、徐々に冷静な思考を取り戻して行く中で、己の迂闊すぎる発言に気付き、思わず手で顔を覆った。
痛恨のミス。イライラする感情のまま、思わず普段の呼び方で彼女の事を呼んでしまった事・・・更には同居している事を匂わせる発言をしてしまった事を、今更ながら後悔するリク。
唯一の救いは、それを今は聞かなかった事にしてくれるというアレイの気遣いであったが、流石にもう二人の関係を隠しては置けない事を悟り、リクは後で説明する事をアレイに約束するのだが・・・
同時に、シルヴィアにどう謝ろうかと頭を悩ませる事にもなるのだった。
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苛烈な一撃でかなりの数の恋敵達を戦闘不能に陥れたシルヴィアは、その勢いのまま【風の疾走】を発動させて駆け出す。
右手に展開した【金剛の盾】をそのままに、あっという間に風を置き去りにする速度に到達する彼女は、その右手の障壁を手近な相手に平手打ちの要領で次々と叩き付ける。
敢えて【肉体強化】は行使せず、出来る限り相手に大怪我を負わせる事が無いように、と配慮した結果なのだが・・・
それでも強固極まりない障壁で殴り飛ばされる衝撃は半端な物では無い。こうして、最初の【裁きの光】の効果範囲外に居た女子達は、更にその数を減らす事になった。
「ちょっとやり過ぎちゃったかな・・・?」
自分に挑みかかって来た者を制圧し、周囲に一先ずの安全を確保出来た事を確信したシルヴィアは、徐々に走る速度を落として止まり、ふぅっと小さく息をつく。
広域制圧魔法の行使で魔力はそれなりに消費したものの、普段の戦闘からすれば大した事もない。シルヴィアもまた、潜って来た修羅場の数が他の受験生達とは違うのだ。
遥か遠く。グラウンドの端の方で大きな爆発・・・魔力の動きと、特徴的な赤い炎から【炎爆破】だろうと考えるシルヴィアの視線の先で、ミーリィが駆け抜けるのが見える。
先の爆発を回避し、反撃に転じる所だろうか。こちらとはかなり距離がある為、まだ暫くは接敵する事はないだろう・・・シルヴィアが冷静にそう判断した時だった。
「・・・?・・・そこの人、なんでそんなとこでしゃがみ込んでるの?防護結界まで張って・・・もしかして怪我でもしたの?」
「ひうっ!?み、見つかった!?なんで・・・【隠密行動】・・・見破られちゃった・・・?」
「あ・・・隠れてたの?・・・でも、こんなに開けた場所じゃ【隠密行動】も意味がないと思うんだけど・・・」
シルヴィアは自分の後ろに誰かの気配を感じ、咄嗟に腰に携えていた鉄の棒を引き抜き、そちらへと振り下ろそうとして・・・相手の姿を確認すると同時に慌てて腕を止める。
そこには、小さな防護結界の中で体を丸めて小動物の様に震える、青い髪の少女が居た。その見るからに戦意がない様子に、シルヴィアは思わず彼女に問いかけた。
彼女は身を隠すのに便利な【隠密行動】の【スキル】を発動し、戦場で自分の身を隠そうとしていたらしいのだが・・・こんな開けた教練グラウンドでは殆ど意味が無い。
遮蔽物となる物があって初めて意味を成す【スキル】の特性を完全に見誤った結果ではあるが、それだけ彼女は混乱していたのだろう。
「わ、私・・・戦うのは本当に苦手で・・・弱いし・・・だから、順位戦が始まったらすぐに降参するつもりだったんです・・・」
「そうなんだ・・・でも、どうしてここまで残っていたの?」
「それが・・・開始して、手を上げようとしたら・・・何だか突撃し始めた人達に・・・その、押し流されちゃって・・・」
「あ・・・もしかして、私に向かってきた人達の事かな?・・・ごめんね、巻き込んじゃって・・・あ、もしかして魔法も?」
「う、うん・・・凄い光の・・・爆撃みたいな魔法だったね・・・でも結界のお陰で大丈夫だったから」
シルヴィアが自分と戦う意思は無い事を感じたのか、青い髪の少女は結界を解除し、ゆっくりとその小さな体を起こして立ち上がり、おどおどと話し出す。
彼女は兎に角戦闘が苦手で、開始早々に降参してしまおうと考えていたのだが・・・運悪く、シルヴィアを恋敵と見定めた受験生達の波に飲み込まれてしまい、その機を逃した。
そして、必死で逃げようと人の波からどうにか脱出したものの、シルヴィアが放った【裁きの光】に驚き、堪らず防護結界を張るとその場にへたり込んだのだそうだ。
意図しなかったとはいえ、巻き込んでしまった事を謝るシルヴィアに、少女は未だ体を小さく震わせて居たが・・・漸く微笑み、気にしないで欲しいと伝える。
「今の内に降参・・・する?」
「・・・ありがとう、そうする・・・あの、私・・・イリス。イリス・フィールっていいます。が、頑張ってね?」
「うん、頑張るね!私はシルヴィア・セルフィード。宜しくねイリス!・・・あ、ゴメンね。早く行かなきゃね」
イリスと名乗った少女は、何度かシルヴィアの方を振り返りつつ、出来るだけ急いで退避区域へと駆けて行く。何とか無事辿り着き降参を宣言出来そうな様子に、シルヴィアも安心した表情を浮かべる。
「・・・よしっ!気合入れ直さなきゃ!ここからが・・・本番っ!」
そして、シルヴィアは軽く両手で頬を張り、再び戦場へと駆け出す。まだ相まみえていない・・・人狼族の少女の姿を求めて。
やっとお互いの事を異性として気にし始めた二人です。
今後は何かと無謀な恋敵達に振り回されていく事になるでしょう。
尚、次回はミーリィが無双の予定でございます。




