7話 竜と龍
[名前]ガルス・イーザス
[レベル]1
[体力]500
[魔力]3500
[攻撃力]300
[防御力]500
[素早さ]300
[スキル]異言語理解 鑑定 竜化Lv5 龍化 闘気 時空魔法Lv1
[称号]転生者 ???の子 竜王スクルハラの子 竜神の加護 王の器
「と、まぁいろいろ突っ込みどころが多いんだけどさ。」
いやほんとに多くないか?突っ込みどころ!ステータスの上がりようはもう仕方ないかなって思うけれど、スキルと称号が半端ないんじゃないか?
「龍化だと!?それは本当なんだな?」
スクルハラが興奮気味に聞いてくる。
「うん、本当だけど?なにかまずかった?」
「ほほほ、まずいなんてことはないのじゃ!」
そういいながら、竜神様が話に混じってきた。
「そもそも竜族は幼竜・下級竜・上級竜・属性竜・古代龍となっていての、竜と龍ではまったく別物なのじゃ。」
「そして、竜化は体の一部を竜に変化させるスキルだが、龍化になると全く別物になるのだ。」
「別物ってどういうこと?」
「龍化はな、体の一部を変化させるのではなく龍自体に変化してしまうのじゃ!」
「我が教えようと思ったのに...」
「おお、すまんな。わしは祝福をしたつもりなのじゃが加護を与えてしまってるのう。恐らく、その加護が龍化のスキルを
発現させたのじゃ。」
「なるほど...では竜神様、私が使う時空魔法がガルスに発現したのはなぜでしょうか?」
「それは、龍化のスキルとお主ら親子の称号が結び付いたのではないかの?詳しくは分からん。」
ということで、俺の祝福は終わったのであった。
「あ、スクルハラよ。お主、ガルスが成人したときはどうするか考えておるのか?」
ん?俺は何も聞いてないぞ?
「はい、もちろん考えております。ガルスは私の息子と言えども人族なので成人したら学校に行かせようと思っております。」
ん?学校?何のことだ?
「ふむ。まぁ、それが妥当なところだろう。では成人するまでは修行か?」
「はい、そう考えております。」
「そうか...よし、二年たったらガルスをこっちへよこせ。わしが修行をつけてやる。」
「本当ですか!よかったなガルス、光栄に思え!!では竜神様、二年間で基礎を鍛えておくのでその後はご指導のほどよろしくお願いします。」
「うむ、これでもこやつはわしの加護を持っているのでな。闘神の名に恥じぬ男に育てようぞ。」
そうして、俺の成人するまでの地獄の五年間が始まるのであった。
読んでいただきありがとうございます。