4話 ペット
しばらく空を飛んでいると、山が見えてきた。
どうやらこの山が巣らしい。
なんか、たくさんドラゴンいるし...
そうしているうちに、このドラゴンは山の頂上に降り立った。
そして、ドラゴンはまた人の姿に戻り
「おい、誰か居ないか?藁を準備してくれ。」
「は。いますぐ準備いたします。む?スクルハラ様、それは何ですか?」
「ん?これのことか。森でたまたま見つけてな。飼うことにしたのだ。」
「はぁ、わかりました。できるだけ問題を起こさないようにお願いしますよ。」
「うむ、分かっておる。心配するな。」
俺の目の前でそんなような事を話され、再認識した。
自分はただのペットだということを...
まあ、殺されないだけマシか。
そんなわけで俺の寝床が完成したみたいだ。
「ガルスよ。我はこれから用があるのでおとなしく寝ていてくれ。ここなら、オオカミに襲われるようなことはないからな。」
そんなことをいってどこかへ行ってしまった。
ふう、やっと落ち着いた場所でひとりになれたな。
とりあえずネット小説にありがちなことを試して行ってみるか。
まず、この世界にはステータスという概念があるのだろうか。
こういうときって口に出すのがいいのかな。
「ステータス・オープン」
で、でたー
ステータスが出たよ。なんか異世界なんだなって改めて実感したよ。
では、初公開俺のステータスをとくと見よ。
[名前] ガルス・イーザス
[レベル] 1
[体力] 5
[魔力] 50
[攻撃力] 3
[防御力] 2
[素早さ] 2
[スキル] 異言語理解 鑑定
[称号] 転生者 ???の子 竜王のペット
まあ、スキルの欄あたりまでは比較的テンプレっぽいよな。
問題は称号だよ...
とりあえず、転生者は仕方ないよ。でもほかの人に見られると厄介そうだから隠せるなら隠したいな。
で、次にこの???の子ってやつだ。
確かにどうして森に捨てられていたのか気になる。が捨てられたということは何かめんどくさい話なのだろう。
ということで、今は分からなくてもいい。
そして、最後ですよ。
竜王のペットって何?いや、ペットっていうのはクラスにも書いてあるからもういいかなって思っているけど、問題はそこじゃない。
竜王ってどういうことだ!?
さっきの話的には、確かスクルハラ様って言われていたから周りよりもちょっとえらいのかなって思っていたけど、竜王ってことは1番えらいんじゃないか?
そして、俺はそのペットになってしまったと言うことだ...
どうやら俺はとんでもない飼い主に拾われてしまったらしい.....