19話 騎士としての初日 前半
更新遅れてごめんなさい。
今月はテスト週間なのでなかなか更新出来ないと思います…
今日からついに騎士として働くことになる。
まずは朝早く起き、アイクのもとへ尋ねアレックス国王の計らいでご飯を一緒に食べる。
その後馬車に乗り学院へ行き、学院が終わると馬車に乗り王城へ帰る。
それからまた一緒にご飯を食べ風呂に入り消灯までかアイクに良いと言われるまで一緒にいて終わったら宿舎に戻る。
と言った感じで一日を過ごすことになっている。
そして、今日はその初日である。
まず早起きについてガルスは全く問題ない。なぜなら修行時代から朝早く起きることが習慣になっているからである。
「時間的には5時前ぐらいか…出来れば体を動かしたいんだけどな。今日中にどこか朝の鍛練に使っていい場所を聞いておこう。」
という事で部屋のなかでまだ完璧ではない時空魔法で鍛練がてら遊ぶ。
そしてアイクの部屋に向かう時間になったのでアイクの部屋に向かう。
アイクの部屋の前まで来ると俺はドアをノックした。
「アイクー、ガルスだけど起きてるか?」
すると、
「ああ、入っていいぞ。」
そう言われたので俺が入るとすでにスミスがいてアイクの手伝いをしていた。
手伝いといっても制服はローブなのでその下に何を着るかがオシャレな人たちのポイントらしい…俺には理解できない。
それから俺とアイクとスミスはご飯を食べに行き馬車に乗り学院へ向かう。
正直ほとんどやることはないと思っている。だって仮にも王太子に危害を加えようとするやつはいないだろうと俺は思っている。とスミスに話したら怒られた。スミスは真面目だった。
馬車が学院に着くと俺たちはクラスに向かった。
教室に入ると俺たちに、特に俺に視線が集中した。
「な、なんでみんな見てるんだ?」
「それはお前が私の騎士として任命されたからだろう。」
アイクに説明された。
まあたしかに貴族でもなくどこから来たかも分からないようなやつがいきなり騎士になるなんて思わないもんな。とりあえず視線は無視することにするか。
しばらくすると担任のアンジェリカ先生が入ってきた。
「はい、皆さん席に着いてください。授業を始めますよ!一時間目は魔法基礎学です。それでは始めます。」
「「「よろしくお願いします!!」」」
という風に授業が始まった。
学院は1日一時間目、二時間目、昼休み、三時間目、四時間目となっていて放課後にはクラブ活動のような研究会というものがあるらしい。
授業は高校のように専門の教師がクラスにやって来て教鞭を取ってくれるらしい。また、学年が上がると自分の進みたい分野ごとに別れることも可能らしいがまだ一年なので関係ない。
そして、初めての一時間目は担任のアンジェリカ先生が教師の魔法基礎学である。何やらこの世界に教科書はないらしく各自でメモを取って学ぶスタイルのようだ。今日は魔法とはいったい何なのか?魔法の構成とは?といった少し頭が痛くなるような授業のようだ。しかし生徒はみな先生の話を聞き漏らすまいと必死にメモをしている。特に平民から選抜クラスに選ばれた子達は。
なぜなら、魔法の勉強というものは滅多に出来るものでなく王族や上級貴族、大商人の子供たちぐらいしか受けられないのである。そうとにかくお金が掛かるらしい。それほどこの世界では魔法が重視されているようだ。そのため無償で魔法の授業が受けれるのは誰にとっても羨ましいことであると!
どれもこれも聞いた話だから詳しくは知らないけど…
「ガルス君?ちゃんと話を聞いていますか?まだなにもメモを取っていないようですけど?」
そう、この男ガルスを除いては…
「あっ、大丈夫です。理解しているのでお構い無く。続けてください!」
「は、はぁ…」
「おい、ガルス。本当に大丈夫なんだろうな?いくらなんでも成績はカバーできないぞ!」と小声でアイクが尋ねてくる。
「失礼なやつだな。俺の魔法の先生は竜王だぞ。分からないことがあるわけない!」
と返しておいた。
「竜王…く、また頭痛が…分かった分かった、平気なんだな。ならいい。」
といった会話が出来るぐらい余裕であった。
二時間目は地理・歴史といったあまり楽しくない授業だった。
この授業では逆にガルス以外が余裕があった。やはり自分が生まれた国について知らないわけがない。ガルスは地理については他の子達よりは実際に飛んで見ているので詳しいが歴史は知らないことばかりだった。
そうしてガルス以外が退屈な授業が終わりかけみなそわそわし始めた。昼飯である。
あの獣人のガウスに関しては腰を浮かせてスタンバイしている。
何やら闘いの予感がするぞ…皆が授業の終わりを告げる先生の一声に集中し始めた。
………………………
…………………
……………
そしてついにその時が来た…
「では…………」
バンッッ!!
皆が一斉に走り出した。
俺も釣られて体を浮かす。
食堂の席を求めて飢えた生徒たちのバトルが始まるのだった。
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次回は食堂の席を掛けた熱い闘いをお届けしたいと思います!(予定です…)
お楽しみに!