18話 お茶会終わり
更新遅くなって申し訳ないです。
「おい、今のは聞き間違えだよな!頼むからそう言ってくれ!」
アイクは発狂一歩手前というぐらいの勢いで俺に詰め寄ってきた。
「いや、聞き間違えじゃないぞ。師匠ってのは竜神様のことだ。」
「ハハハ…竜神様の弟子…ハハハ…」
アイクが壊れてしまった。
「ガルス君、竜神様の弟子ということは君は竜巫女なのかい?」
アレックス国王に恐る恐るといった感じで尋ねられた。
「竜巫女?そんな大層なものじゃないと思いますよ。ただの弟子ですよ。」
竜巫女?俺はそんなものになってないよな。うん、なってない。一応、鑑定で自分のステータスを見ておいた。
「そ、そうか。巫女ではなくただの弟子と…ただの弟子というのも相当なものなのだがな。」
「父上、今日は疲れてしまったのでもうお開きにしませんか?」
「そうだな。また近々開こう。では解散!」
なんだかなぁ。と言った感じでお茶会は終わってしまった。
この後にアイクが部屋に帰ろうとしていたから付いていこうとしたらアイクが「頼むから今日は帰ってくれ」と言われてしまった。仕事をしようとしただけなのに…
仕方ないので俺は割り当てられた宿舎へ向かった。
宿舎に着くとそこには三階建ての建物があった。
建物に入っていくとマンションなどによくある管理人室があった。
「すいません、今日からここでお世話になるガルスというものです。」
そういうと中からおばちゃんが出てきた。
「あら、あなたが殿下の騎士の子ね!私はここの管理人のマーノよ。よろしくね!」
ものすごく元気で人のよさそうなおばちゃんだった。
その後、俺は部屋に案内された。俺の部屋はなんと最上階の三階の部屋だった。ちなみに階が高いほど位が高いらしい。やはりそのせいか部屋は広く個室である。他の階はどうなのかと言うと一階は大部屋に二段ベットが配置してあり何十人もの人で寝ているらしい。二階は一部屋を二人~三人で使うようになっている。
なので個室というと全兵の憧れなのだ。それを最初から使わせてもらえるのはありがたいことだなと思った。
「マーノさん。夜飯を食べたいんだけどどこで食べられるかな?」
お茶会が終わったのが夕方でお腹が空いていたのだ。
「残念ながらここには食堂みたいなのはないのよ。他の人たちは街にある酒場や食事処で済ましているわ。」
「教えてくれてありがとうございます。とりあえず街に出てみます。」
「敬語なんて使わなくてもいいのに…これからもどんどん頼って頂戴ね!」
うん、やはりいい人そうだ。
という事で俺は街に向かった。
街に着いたはいいが全く未踏の地なのでとりあえずいいニオイがする方へ向かってみた。そのなかで一際盛り上がっている店があったのでそこへはいる。
中には仕事終わりの警備兵などが酒を飲んだり飯を食べていた。
俺はカウンターに腰をかけ店主らしき人に声を掛ける。
「すいません、注文したいんですけど何かオススメはありますか?」
「ん?ボウズはこの店初めてか?俺は店主のゴンリラだ。オススメねぇ…まあこの店のものは全部オススメなんだが、一番は日替わり定食だな!銅貨5枚だ。」
ゴンリラ…っていかにもゴリラみたいな体格だがその名前はないんじゃないか?
「じゃあ日替わり定食で。」
「はいよ!ちょっと待ってろ。」
といってゴンリラは厨房に向かう。
ちなみにこの世界は銅貨・大銅貨・銀貨・金貨・大金貨・白金貨となっている。銅貨10枚で大銅貨に、大銅貨10枚で銀貨にと言った感じで10枚ごとに種類が変わる。
ほんの少しするとゴンリラが戻ってくる。
「ほい、これが日替わり定食だ。今日はフレイムブルを使っているから大当たりだぞ!」
フレイムブル?
「フレイムブルってどんな魔物ですか?」
「まぁとりあえず食べてみろよ。そしたら教えてやる!」
と言うので一口食べてみる。
………はっ!?気づいたら三切れも食べていた。
「ふふふ、どうだ美味しいだろう?フレイムブルはな、ダンジョンの下層に湧くランクB相当の魔物なんだぜ。ランクが高ければ高いほど強いがその分素材も良くなるからな。」
ととても自慢げに話している。
そう、確かにランクが高ければ高いほど素材がいいことは知っている。そして俺はフレイムブルより高いランクA相当のワイバーンをよく修行時代食べていた。けどこのフレイムブルはワイバーンより上手い。これは単に素材だけで美味しい訳でなくゴンリラ自体のテクニックもあるのだろう。
俺はそう確信してここをお気に入りにした。
その後はゴンリラとどの魔物が美味しいか話し合いながら時間を過ごした。
部屋に着くと急にまぶたが重くなってきた。
風呂に入ろうと思ったがめんどくさかったので魔法で体をきれいにし眠りについた。
明日は朝アイクのところに行かなきゃ行けないなぁと思いながら夜は過ぎていった。
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次回からは学院での話を進めたいと思っています!
お楽しみに!