特別話 そのに 王城での夜
本日は2話分投稿しております。注意してください。
王族の方々がお茶を吹き出した。
唯一吹き出さなかったのはまだ幼いナーニャ第二王女だった。周りの反応を見てキョトンとしている。別にロリコンではないが可愛い。
「ド、ド、ドラゴンだとぉぉ?それは本当なのかね、ガルス君?」
アレックス国王に尋ねられた。
「ええ、本当なんですけど…信じられないですよね…」
「まあ、信じる信じないは今置いといて…その後はどうなったんだ?」
「気まぐれで最初は飼われました。」
「「「「飼われたっ!?」」」」
また驚かれてしまった。まあ飼われるなんてなかなか出てこないワードだからな仕方ないか。
「……そっ、それで!?」
「5歳ぐらいの時に息子として認めてもらいました。そこからは5年間ほど修行をしてこちらの学院に通いに来ました。」
「そ、そうか。凄まじい話だな。というかガルスが規格外に強いのはドラゴンに育てられたからか?」
「まあ、多分そうだと思う。別に元々強かったとか言うわけではないからさ。」
「そうか、ドラゴンの元で修行か…想像することが出来ないな」
「そうなのね。それにしても話し方は丁寧で礼儀もそれなりに出来るようね。こちらに来る前に誰かから教わったのかしら?」
王妃に難しい質問をされた。ここで精神は大人なんです。みたいなことは言えないからな。どう返そうか…よし。
「それは皆様方がしているのを見て見よう見まねです。まだまだ未熟者です。これからご指導よろしくお願いします。」
こんな感じでどうだ?
「そうね。任してちょうだい。これからよろしくね。」
よしオッケー!
そんな会話をしていると視線を感じた。
そちらの方を見てみるとアイシャ第一王女がこちらを見ていた。俺と目が合うとプイッとそっぽを向かれた。あれ、嫌われた?よくわかんないや。
「ガル君はドラゴンなの?お空を飛べるの?」
ナーニャ第二王女に聞かれた。
なんだこの可愛い生き物は…ガル君だとぉぉ!べ、べつにロリコンじゃないんだからね!
「ドラゴンではありませんよ。空は飛べますけど。」
「「「「………空飛べんの?」」」」
はっ!?ついナーニャ第二王女が可愛いから答えちゃった…
「わーい、ナーニャお空飛ぶの~」
「ま、まあ、飛べないことはないですね……ははは…はは…」
「まあ今日はもう遅い。アイク、ガルス君。明日は学院があるだろ。もう寝なさい。」
アレックス国王!ありがとう聞かなかったことにしてくれたんだね!
「ガルス君、また今度ゆっくりと話し合おう!ではおやすみ。」
やっぱダメか。まあいつかは龍化しないといけないこともあるだろうしな。いざと言うときに知られておいた方がいいかもしれないしな。 という理由で納得しておこう…
「ガル君、またね~」
ああ、俺の天使がぁぁ…
「ガルスはこの部屋を使ってくれ。朝になったらメイドがお越しに来るからゆっくり寝てくれ。ではまた明日な。」
メイド目覚まし付きかよ。ダメ人間になりそうだな。
「あぁ、また明日な。おやすみ。」
こっちに来てからこんなに話した日は初めてだな。竜の里にいたときも楽しかったけど、こういうのもいいな。とりあえず寝るか。
ぐんない!
あ、次の日は修行の時の習慣で朝早くに起きてしまいメイド目覚ましは体験出来なかったわ…
読んで頂きありがとうございます。
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今回は特別話とさせて頂きました。こういうのをたまに挟めていけたらなと思っています。
次回からは通常編に戻ります。
お楽しみに!
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ブクマしてくださった方、いつも読んでくれている方ありがとうございます。これからも「ドラゴンに育てられた子」をよろしくお願いします。
以上、報告でした。