朝食の音がする(200文字小説)
200文字小説です。
朝日が差し込む。
まぶたを閉じていてもその暖かい光を感じる。
彼女と過ごす、何気ない日常。
俺よりも先に起きて、カーテンを開ける。
寝顔は見ちゃダメ。
一緒になってそれなりになるっていうのに、そんな少女らしい一面も見せる。
可愛い奴。
昔は憧れていた、ほかほかのご飯に湯気の立つ味噌汁。
台所から聞こえるリズミカルな音。
ガサガサ……バリッ。
コポポジョジョーッ。
カチャッ、ヴヴーン……チンッ。
「朝ごはん、できたわよー」