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僕が異世界常駐でゲームのデバッグをさせられた件  作者: s_stein
第一章 異世界にもVRゲームがあった
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チャットに登場する個性的な開発者たち

 さっそく、『Chat』を選択する。

 すると、右上に全体画面の1/4よりやや小さいサイズで、茶色の縁取りがある白地の画面が表示された。


 ここに書き込みながらゲームをデバッグすると、画面が隠れる割合がちょっと大きいから、常時表示ではゲームのプレイに邪魔だなと思う。

 必要なときに開いて、後は常時閉じておこう。


 チャット画面が表示されるとすぐ、その画面中央に名前の入力を求めるメッセージが表示され、名前の入力画面が現れた。

 どうやって入力するのだろう。


 チャット画面の下に『Keyboard』『Voice』『Quit』というメニューがある。

 Voiceとは、単語から音声入力のことだろう。

 音声入力の実力のほどを見るため、『Voice』を試してみることにした。


 コントローラで『Voice』を選択して、声を出してみる。

「でぃー びー てぃー」

 自分の名前が台場(だいば)トオルなので、DBTというわけ。


 すると、名前の入力画面に『DBT』と表示される。

 ほおっ。一応、賢いようだ。


 コントローラでカーソルを移動して決定ボタンを押すと、チャット画面の一番下に白地のテキスト入力画面が現れ、左側に『DBT>』と表示された。

 そのテキスト入力画面では、『DBT>』の文字の右にキャレット型の文字(∧)が点滅している。

 これはIのような縦棒の点滅の方がわかりやすいかなと思ったが、この低い山形でも慣れればいいか。


 さっそく、怪しい動作報告をすることにした。

 まずは挨拶か。


 入力したい文字を声に出してみる。

「よろしくおねがいします」

 テキスト入力画面で『DBT>』の右側に『よろしくお願いします』と表示される。

 おお、ちゃんと日本語で正しく変換してくれるではないか。


 ここでテキスト入力画面の右にある決定ボタンを押す。

 チャット画面に以下の文字が表示された。

『DBT>よろしくお願いします』

 なるほど、こうなるのか。


 すると、すかさずレスがあった。


『イカヤ>あら、よろしくね♪』

『センダ>こちらこそ、よろしくお願いしますわ』

『カケホ>よろしくっす』

『イイン>どうぞよろしく』

『ノシマ>よろしくってことで』


 馴れ馴れしい奴もいるみたいだが、五人が入室中のようだ。

 この五人が待機している開発者なのだろう。

 24時間よろしく。


 と思ったら、もう一人いた。

『やまだ>どうぞよろしく』

 はいはい。そうでした、あなたもいらっしゃいましたね。



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