チャットに登場する個性的な開発者たち
さっそく、『Chat』を選択する。
すると、右上に全体画面の1/4よりやや小さいサイズで、茶色の縁取りがある白地の画面が表示された。
ここに書き込みながらゲームをデバッグすると、画面が隠れる割合がちょっと大きいから、常時表示ではゲームのプレイに邪魔だなと思う。
必要なときに開いて、後は常時閉じておこう。
チャット画面が表示されるとすぐ、その画面中央に名前の入力を求めるメッセージが表示され、名前の入力画面が現れた。
どうやって入力するのだろう。
チャット画面の下に『Keyboard』『Voice』『Quit』というメニューがある。
Voiceとは、単語から音声入力のことだろう。
音声入力の実力のほどを見るため、『Voice』を試してみることにした。
コントローラで『Voice』を選択して、声を出してみる。
「でぃー びー てぃー」
自分の名前が台場トオルなので、DBTというわけ。
すると、名前の入力画面に『DBT』と表示される。
ほおっ。一応、賢いようだ。
コントローラでカーソルを移動して決定ボタンを押すと、チャット画面の一番下に白地のテキスト入力画面が現れ、左側に『DBT>』と表示された。
そのテキスト入力画面では、『DBT>』の文字の右にキャレット型の文字(∧)が点滅している。
これはIのような縦棒の点滅の方がわかりやすいかなと思ったが、この低い山形でも慣れればいいか。
さっそく、怪しい動作報告をすることにした。
まずは挨拶か。
入力したい文字を声に出してみる。
「よろしくおねがいします」
テキスト入力画面で『DBT>』の右側に『よろしくお願いします』と表示される。
おお、ちゃんと日本語で正しく変換してくれるではないか。
ここでテキスト入力画面の右にある決定ボタンを押す。
チャット画面に以下の文字が表示された。
『DBT>よろしくお願いします』
なるほど、こうなるのか。
すると、すかさずレスがあった。
『イカヤ>あら、よろしくね♪』
『センダ>こちらこそ、よろしくお願いしますわ』
『カケホ>よろしくっす』
『イイン>どうぞよろしく』
『ノシマ>よろしくってことで』
馴れ馴れしい奴もいるみたいだが、五人が入室中のようだ。
この五人が待機している開発者なのだろう。
24時間よろしく。
と思ったら、もう一人いた。
『やまだ>どうぞよろしく』
はいはい。そうでした、あなたもいらっしゃいましたね。




