表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/29

出勤六日目 自宅 前編

昨日の事は鮮明に覚えているが、

それを認めたくはなく、俺は布団から出ることが出来ずにいた。

昨日確かに俺は恵美先輩に振られてしまったのだから、

今日はもう断りをいれて会社を休み、明日からの事を考えることにする。

電話を受け取ってくれた鹿児島先輩が「なぜなんだ?」と不思議がっていたので、少し考え事があるのでと素直に理由を述べると、鹿児島先輩は優しくそれを許可してくれた、本当にありがたい、鹿児島先輩になら相談しても…とも考えたが、さすがにこれを持ち込むのは駄目だと思い直し、止めることにした。

「さて、これからどうするかな…」

とりあえず外の空気を吸って気持ちを落ち着かせるのがよい、そうなれば公園に向かうのが自然な流れである、靴を履き、朝日の照りつける中道をゆっくりと歩いていく、まだ小雨の後が残っているが、じき乾くだろう。

昨日振られた、いつもの公園へと向かい、

ベンチに腰かけようとしたのだが、なにか様子がおかしい、いつもこの時間にゲートボールをしているはずの老人たちがベンチを囲むようにしている

「何かあったのですか?」

老人たちの間を掻き分けて、一人に話しかけると、その初老といった老人はベンチを指差して

「そこに女の人がいるんだよ、寝てる」

いったいこんな朝から誰だか知らないが

迷惑なやつもいたもんだ、

どうにか退かしてやらねばとベンチへ目を向けるとそこには。


「和歌山先輩…!?」

顔を真っ赤にして寝ている恵美先輩の姿がそこにはあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ