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出勤五日目 社内 前編

恵美先輩がやけにこの間から話をしてくれない、

その事がとても気がかりでいる、

はたして俺は何かしてしまったのだろうか、

記憶の糸を手繰り寄せてみるがさっぱりわからない、全知全能であれば何を発言したかなどすぐにわかってしまうのだろう、うらやましい、

何てことを思いながら、今日俺は恵美先輩をとある居酒屋へと誘うのであった。

俺が声を掛けてみると、やはりどこかまだぎこちない様子の恵美先輩がゆっくりとこちらを見ながら、まるで威嚇しているかのような体勢を取ってこちらを警戒している、本当に俺は何かしたのだろうか。

しかしそんな戦闘ごっこをしていても全く事は前に進まないので、威嚇している恵美先輩に思い切り詰めより、

「今日予定はありますか?飲みに行きましょうよ」

先手必勝の誘いをかける、

これは俺にもある程度の算段があり、それに基づいての行動であった。

どうやら恵美先輩はちょうどのタイミングで居酒屋、バーにも行かなくなったようで、

いわゆる、禁酒状態になっているようだが、そろそろガタが来て限界だろう、

とまで考えた上での行動だったのだが、どうやら図星で、恵美先輩は首を縦に振りながら

「OK」のグッドサインを出していた。

それを見てホッと一息つくことが出来た、本当に禁酒をしていたわけではなく、恐らくは

なぜかはわからなくとも単に俺と顔を会わせにくく、

俺との繋がりになりそうな居酒屋、バーへと足を運ぶことを躊躇していたのだろう、

今日はその辺もしっかりと問いただしていかないといけない、

そんなことを思いながら、俺はデスクへと戻っていった。


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