プロローグ
ご都合主義満載の駄文です。
それでもよろしい方のみ、ご覧下さい。
20XX年、日本は異世界に転移した。
この異常事態に日本は混乱の極みに達したが、徐々に落ち着いていく。幸運にも資源が豊富な島々を発見、領土化できたからだ。
畜産、農業に適した、そこそこ大きい島も手に入ったことで、ようやく物資の安定供給の目処が立ったかと思われた。
だがそこに新しい問題が舞い込んできた。神恵島(日本に必要な物資の6割がある島)に1隻の駆逐艦が来た。
その艦は日本から西に2000キロ離れた地点にある、地域大国秋津帝国の軍艦だった。
日本の経済界は商売相手が見つかったと歓喜したのだが、その願望はあっさりと打ち砕かれることとなる。
秋津帝国は国力が増大してきたことで、周辺地域に関心を寄せ始めており、日本が持っていた島々の領有権を巡る問題が発生、戦争が始まった。
のちに日秋戦争と呼ばれるこの戦争に日本は辛くも勝利する。しかしこの戦争から2週間後、奇妙な現象が発生した。
降伏した秋津帝国に駐留していた航空自衛隊のF-15Jが動かなくなったのだ。
この機はエンジンオーバーホールのために一旦エンジンを機体から取り外しており、取り付けたエンジンはうんともすんとも動かなかった。
この事件の後も似たような事件が続いたことで本格的な調査が進められ、結果驚きの事実が発覚した。
それはこの世界では一定の技術レベルを超える道具は急速に劣化、ものによってはそもそも動かないというものだった。
これは日本にとって大問題であった。日本の製品はほぼ全て劣化対象であり、伝統工芸品以外で売れるものはほとんどなかった。
悲鳴を上げていたのは産業、経済界だけではなかった。
自衛隊、防衛省は国防に欠かせない道具の大半が海外では使えないことが分かり、恐慌状態になった。
絶望に浸っていた防衛省だが、ここで救いの糸が垂らされた。秋津帝国で使われていたレプシロ機は問題なく動いたのだ。このことを知った防衛省は調査を命じた。調べたところ、ものによるが第2次大戦時の技術レベルの道具は問題なく動くことが判明した。
この事実を受けて日本は秋津帝国を併合、ロストテクノロジーを取り戻し、制限に引っ掛からない平成日本の技術で強化された大戦時の兵器を配備することを決定した。
次回更新は未定。