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創世戦隊マナレンジャー ~スーツアクター、異世界を救う~  作者: 雪玉 円記
第6話 護、セイバーロボを召喚する!
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scene.14

やれ! セイバータケル!

撃て! エクスペリオン!

悪を討つその日まで!

 すると、俺たちを止めようとしてか、瘴気ロボが巨大戦力たちを吹っ飛ばしながらこっちに突っ込んできた。

『ふざけんじゃねぇクソスクラップどもがァァァッッッ!!!! 死ね、死ねェェェェェ――――――ッッッッッ!!!!』

 最早瘴気であるって言った方が早い光線を乱射しながら突っ込んでくる、瘴気ロボ。もう大分ブチ切れてるな、あれ。

 わざわざ煽ることじゃあないとは思うけど。でも、教えておいたほうがいいだろう。

『おい瘴気ロボ! 1つ教えておいてやるよ!』

 俺は声を張り上げる。

『戦隊フォーマットだと、ここまでブチ切れてる奴は逆に噛ませ犬になったりするんだ! 覚えとけよ!』

 すると、ピタっと瘴気ロボの動きが一瞬止まった。と思ったら、もう言葉になってない狂った雄叫びを上げる。手持ち銃のトリガー引きっぱなし、ライフルも肩の砲台も乱射しまくりだ。

『東堂ーッ!!』

『坊主!! テメエ余計なこと言いやがって!!』

『グォォォンッ!!』

「人の子! 抑えているのは我々なんだぞ!」

『すいませんッ!!』

 ひぃん、近藤さんやマクシーニさんだけじゃなく、ゴリランディアやロノウェにまで怒られた……!

 でも、なんか瘴気ロボ……の中の人? パイロットっていうのか? そいつ、何となく大人になりきれてない感じがしたもんだから、ついつい……。

『ウフフフフ、燃えるわ!!』

 ……ヴィクトリアちゃんは見た目に反して、一番肝が太いのかもしれない……。

『……はぁ。まぁいい。やるぞお前たち!』

 近藤さんの号令に、俺達は「おう!」と声を張る。

 ガション、とエクスペリオンの胸部がキャノンモードに変形していく。合わせて俺も、剣を両手持ちで天に向け、左……東から西、そして南へとぐるりと真円を描く。

『〝メガロス・フォス・ヒマロス〟!』

『〝日月護星剣〟――、』

 変形し終わったキャノン部に強烈な光の力を集めていくエクスペリオン。

 描いた軌跡から溢れる太陽の女神の力を受けるセイバータケル。

 その周りで、跳ね飛ばされたり反らされたりして地面に爆発炎上する瘴気ロボの攻撃。

『やれェ!!』

『ニャァ~ッ!!』

 マクシーニさんとミャルの興奮した声。分かるよ、このシチュエーションはワクワクするよな!

『〝フローガシャインバスター〟!!』

『〝天照の型〟!!』

 ドゴォ、とエクスペリオンのキャノンと、セイバータケルが突きを撃鉄にして飛ばす聖なる日輪のエネルギーが、同時に発射された。

 太陽光そのものの砲撃、種別は違うが圧倒的な光属性の力。それに加えて、砲撃持ちの巨大戦力たちの攻撃も加わる。

 うん、明らかに戦隊ロボ最終形態のフルバースト攻撃に匹敵してると思う。

『ひっ……』

 さすがに瘴気ロボは何かの危機感を感じたらしい。攻撃をやめたと思ったら、背中を向けてフルブーストで逃げ始めた。が。

 ビンッ、とばかりに動きを止められた。ロボの両手足に纏わり付くのは黒色の魔力。多分だけど、黒マナが自主的にやったか、悪魔族の人らがやったか、どっちかだろう。

『や、やめろ、離せ、は、ギャアアアアアアアアアアアァ!!』

 微かな抵抗も虚しく、瘴気ロボは俺達の光に呑み込まれる。

 瘴気ロボの影が消え、瘴気からくる重々しい空気感が消え、爽やかな風が吹き始める。

 ガション、とエクスペリオンが胸部装甲を戻し、俺はセイバータケルの剣を左腰のマウント部に戻す。

『……勝った、の?』

 呆然としたようなヴィクトリアちゃんの声。

「ひとまず、そう判断していいだろう」

 おっと、ロノウェがお仲間さんと一緒にエクスペリオンの顔のあたりに来た。お仲間さんたちは大分腰が引けてるけど。

『……ってぇ、ことは……』

『主たちの大勝利ニャア~!』

 マクシーニさんの呟きに続いて、ミャルの明るい声。巨大戦力たちも口々にキャワキャワと鳴きだす。

(……勝った……のか……?)

 なんか釈然としない。少し減ったけど、嫌な感じはずっとつきまとっている。本当なら勝利の高揚感だけに浸っていたいのに。

『東堂』

 すっ、とエクスペリオン――近藤さんが右手を差し出してきた。

 うん。これを断る理由はないよな。

 向かい合って、がっしりと悪手を交わし合う。まるで、今までいがみ合ってた追加戦士や番外戦士との和解後、初の共同勝利のときみたいだ。

 そのとき。

『シィネェェェェエエエエエエエエエ』

(――えっ!?)

 黒板をひっかいたみたいなエフェクトがかかってるけど、この声、瘴気ロボの中の奴じゃ……!?

 振り返ろうとして、急にあたりが重く暗くなる。上から怨嗟の声。黒い熱波。

(――え、?)

 誰かの絶叫と共に、俺の意識が消えた。

第六章、これにて終わりです。

次回から第七章になります。





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