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創世戦隊マナレンジャー ~スーツアクター、異世界を救う~  作者: 雪玉 円記
第6話 護、セイバーロボを召喚する!
73/126

extra.8-7

 無言でアームドイェーガーに襲いかかっていく紫の毒蛇。

『……は、ハハッ、』

 どこか嘲笑の響きがある吐息が聞こえるアームドイェーガーは、的確に蛇を左手のレーザーブレードらしき武器を薙ぎ飛ばした。

 それからピタリと静止する。

『ハッ、ハハハ、アッハハハハハ、ハハハハハヒャハハハハハヒャハハアハハヒャヒャヒャヒャヒャ!!』

 狂ったように嗤いだすパイロット。巨大戦力達も様子をうかがうしかない。

『あー……、はぁ、ハハッ!!』

 ギン、とアームドイェーガーのバイザーアイが殺意に光る。

『こいつらだけでもアレ? って思ってたのによぉ!! 魔王だなんだとか言うテメェもよぉ!! クソみてえなガキの番組の!! クソみてぇなやられ役か!!』

 年齢不相応な、自分本位の価値観による嘲りに、近藤は眉根を顰める。

 もちろん、地球にもハイパーヒーロータイムが嫌いだという人間がいることは否定しない。

 だが、ここまで強烈に真正面から罵られたのは始めてだった。

『ぶっ殺してやる!!』

 ドン、とアームドイェーガーがバーニアを噴かし、ブーストダッシュで距離を縮めてくる。同時にライフルを連射してきた。

(――小さいな)

 巨大化状態のティーターンの全長は、70メートル強。

 対してアームドイェーガーは、目測でおよそ7分の1ほどしかない。

 当てにくいが、やるしかない。

 旗本戦隊で演じた追加戦士が開発した蟹型メカが、ハサミでアームドイェーガーを掴み、投げ飛ばしてきた。

 アームドイェーガーはすぐに姿勢を制御し、バーニアで距離を取りながらライフルを撃ってきた。近藤はそれを冥神の魔力盾で防ぐ。

 遠距離攻撃が出来る巨大戦力達が、アームドイェーガーをこちらに追い込むように牽制攻撃をしてくれる。

 アームドイェーガーが槍の間合いに入ったのを見計らい、避ける隙を与えないように刃面を当てるように振るう。

 しかしアームドイェーガーも慣れたものなのか、急制動を用いて避ける。

 それにしても。

(……みんな、さっき奴が言ったことを、気にしているのか?)

 鳴き声があるものは、やたらとギャワギャワ言っている。

 人間語を話すものに至っては「我々のみならず、主までコケにしやがって!!」「誰がクソだこの野郎!!」「御用だ御用だ、とっととお縄につきやがれぃ!!」などと、口々に言っている。

 敵味方入り乱れての攻撃や炸裂音に紛れているが、確かに聞こえてきただけでもこれだ。

 ふー……と近藤は息をつく。

 いい加減、このパイロットの口汚さにも辟易してきた。

「……裁きの光よ!!」

 手をかざし、ティーターンの必殺術を発動させる。

 瞬間、銀河の加護を持つゴリラと、とある一族の守護竜が、味方の影から飛び出しアームドイェーガーの片腕をそれぞれ掴み静止させた。

『はっ!? おいクソッ、ふざけ』

 作中敵幹部最強格の1人とされる、ティーターンの雷。

 それを正面からまともに食らい、アームドイェーガーの前面が大きく爆発した。

 背後の空が白み始めてきたのを周囲の明るさで量りながら、近藤は爆発が終わるまで構えを解かない。

「……何!?」

 確かに爆発していた。だが、アームドイェーガーは無事だった。

 いや、まったく違う機体になっていた。

『クハハッ、バァ――カ!!』

 脚部は先ほどとは違い四脚に、左肩装備が四角いポッドになっている。左肩ポッドの蓋ががぱと開き、発射されたのは実弾ミサイル。

 それが自分たちにも向かってきたのを見て、ゴリラと守護竜は口惜しそうに離れる。

 向かってきたミサイルを斬り伏せながら、近藤は歯噛みした。

「……誘導弾か……!」

 おまけに携行銃装備も変わっているのか、乱射が出来るガトリングタイプになっていた。

 ミサイルとレーザー弾をばらまいてくるアームドイェーガーに、魔力盾と槍で攻撃をいなしながら近づく。

 その時。

『あ? 何だよこのマッ○ロク○スケども!! どけ!!』

 急に、マナがわっとアームドイェーガーに集まる。そして。

『み、見えねえ! なんだ、どうなってやがるんだ!!』

 アームドイェーガーの全身を包み込んでしまった。

 黒曜石のような、シトリンのような、エメラルドのような、清廉な世界のチカラの輝きが、瘴気ごとイルネイヴァスの勇者の動きを封じている。

 マナの内側からは、確かに発砲音が聞こえるが、恐らく闇のマナが吸収しているのだろう。ビームもミサイルも出てくることはない。

『……何が起こっているんだ?』

 警戒は解かずに構えを緩める。

 すると。

『――近藤さん!』

(……は!?)

 近藤は、背後からの声に驚く。

 あり得ない。奴は根城に置いてきたはず。その思いと共にバッと振り向く。

 そこには、少し機械的な見た目の、紅の剣神がいた。

次回から、護視点に戻ります。

時間は少し遡って、場面展開時直後から。





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