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創世戦隊マナレンジャー ~スーツアクター、異世界を救う~  作者: 雪玉 円記
第6話 護、セイバーロボを召喚する!
70/126

extra.8-4

VSアルディス。

(――個人的には、こいつにも、石上にも、悪いことをしたとは思っている)

 だが。

「安心しろ。東堂はこちらとしても貴重な同胞(地球人)だ。丁重に我が城に囲っている」

 言いながら、虚空にしまっていた護のステータスプレートを取り出す。

「どうやら貴様は奴に執心のようだな。これだけはくれてやろう」

 言って投げる。それを受け取ったアルディスは一瞬ぽかんとした。が。

「……貴様ァ……ッ!!」

 あまりの覇気と怒気、殺気に、近藤は内心気圧される。

(……なるほど。マクシーニにもこんな感じで噛みついてきたのか)

 そして、回復魔法をかけても数日の静養を余儀なくさせるほどに追い詰めた。

 あの頃の生意気な若犬という面影は、今の彼からは感じられない。

 ゆら、とアルディスが一歩踏み出す。

 不可視の術で姿を隠していたロノウェが姿を見せて言う。

「シゲユキ、周囲の雑魚どもは任せろ」

 彼は言うや否や、2人の戦闘スペースを空けるために広く結界を張った。攻撃性の伴うそれが、アルディス以外のドーラッド軍をことごとく弾き飛ばす。

 同時にアルディスが地面を大きく抉り、総鎧とは思えない速度で迫る。

 ガギィンッ!! という、剣同士の打ち合う音が戦場に鳴った。

「同胞だと!? ふざけるなァッ!!」

 憤怒の雄叫びを上げながら幾重にも襲いかかるアルディスの剣を、近藤はいなす。

「あのマモル殿が、魔王の同胞など、あるわけがないッ!!」

(――ああ、)

 それは魂からの咆哮だった。

 そしてあまりにも、自分が貶められたときのマクシーニと今の彼が似ている。

 近藤はひっそり溜め息をついた。

 隙を見てブラッドスレイブで剣を弾き、胴を目がけて蹴りを入れる。

 アルディスは咄嗟に盾で弾き返してきたが、それをバネにして後方に跳躍し、距離を取る。

(石上、お前も厄介な男に好かれたもんだな)

 剣に風のエネルギーを纏わせるアルディス。同じように剣を構え、体内の魔力を循環・発露させながら近藤は独りごちた。

「――〝断空〟!!」

 二振りの神速の突きから繰り出される、全てを断ち切るチカラ。

 アルディスの、かつての上官と当代一の魔法師である兄の助言と、緑のマナの加護のチカラ。

 近藤の、マクシーニが使う技術の模倣であるマナに頼らない、体内魔力の波紋。

 2つの断空がぶつかり合い、斬り合い、喰い千切り合う。

 近藤は巻き込まれた地面の土礫(つちつぶて)を隠れ蓑に、ブラッドスレイブ()()をしまった。

 そして新たに呼び出したのは、トランプスートをモチーフにした平成仮面ジョッキーシリーズの一作。

 近藤が担当したのは、4人のジョッキーのうちクローバーのジョッキーだ。

 クローバーの葉を模した槍型武器を手に。

 ジョッキーたらしめる象徴である変身ベルトを、アトロクのベルトと置き換える形で腰に。

 見もせずに目当てのカードを取り出し、ベルトのバックルにあるスラッシュリーダーに通していく。

 1枚。2枚。

『TORNADOーLASH』

「地のマナよ」

 投擲姿勢を取りながら、自身の周りと土塊の中にいる黄色のマナに命じる。

 黄の光がちかりと瞬いたのを視界に捉えた。

 その瞬間、大地を抉るほどに踏み締め、投げる。

 本来この技は、自身ごと突進する技だ。だがそれを、近藤は地のマナに代行させることにした。

 土煙を縫ってジョッキーの槍は飛んでいく。だが。

「チッ」

 マナの気配で分かる。アルディスに防がれた。そして剛速の風切り音。

 晴れかけている土煙の向こうから飛んできた槍を、近藤はベルトごと収納する。

 刹那、目の前を殺意の籠もった剣が閃く。

 ほぼ無意識だった。マクシーニも使う身体強化魔法の応用。

 魔力のオーラで攻撃を防ぐ:()

 それを両肘から下に瞬間的に纏い、見たとおりのまま:

()()()()()()()()()()()()()

「なっ……!」

(――あ?)

 おかしい、と近藤は口中で呟く。

 剣を弾こうと思っただけであったのに、まさか剣を折り砕こうなどと思ってすらいなかった。

 が、自分を慕うモノではない闇のマナが、彼の剣を足蹴にするような仕草をしているのを見て。

(ロノウェか!)

 思わず上空にいる彼を見やる。

 結界維持の片手間に破ろうとする敵兵を魔法で撃ち抜いている。が、近藤の視線に気付いてウィンクしてきた。

「――余裕だな、魔王よ」

 アルディスが盾を構えながら言う。近藤は視線を戻した。

「我が剣を砕いた程度で、勝ったと思うのか?」

「……まさか」

 近藤は、偽らざる本音で答える。

「貴様相手に油断するほど、私は慢心していない」

「……ほざくなァッ!!」

 再び、アルディスが突進してくる。

 恵まれた腕力から繰り出されるシールドバッシュを避け、次の手を思案する。

 その時だった。

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