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創世戦隊マナレンジャー ~スーツアクター、異世界を救う~  作者: 雪玉 円記
第3話 護、異世界で仲間を得る!
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scene.5

「マモル様は剣だけでなく、魔法も、この世界の知識も、まんべんなく学んでいただく必要があると存じます。そうすることで、より高い実力を身につけられるかと」

「ふむ……」

 王様は少し考える。が。

「そなたの言うことも最も。しかしそなたは急がしかろう。わしの近衛も優秀な者揃い。どうだ、魔法はこやつに任せてみるのは」

 そう言うと、黒フードが一歩進んできた。

「コレは私の腹心中の腹心で近衛の一人でな。魔法の腕もこの国随一だ。どうかなマモル殿」

 王様は訊ねてきた。が、それは確認じゃなく強制に近い。

 でもここで頷いたらダメだ。()()()気がする。何が終わるのか、分からないけれど……でも、それは分かる。

 絡みつくような感覚がまた襲ってきた。

 俺は丹田に力を篭め、ぐっと握りこぶしを握る。

「……せっかくのご提案ですが、私はあちらの方から教わりたいと思います」

「ほう?」

 王様の目が鋭くなる。

「それは何故かな」

「私はアルディス殿を信用しています。その兄上のアルフィン殿も信用できると判断しました。新しい知識を習うのに、信用できる方から習いたいと思うのは、そんなに罪なことでしょうか」

 俺の言葉に、周囲もお偉方も納得したような顔になる。宰相ですら。

 ただ一人……いや、二人、そうではないようだった。

 しかしそのうちの一人――王様は、ふぅと溜め息を吐いた。

「……まあ、マモル殿本人が望んでいる以上、仕方あるまいな」

 ……随分とあっさり引き下がったな。王様なんて国のトップなんだから、俺如き一般人、なんとでも出来るんじゃないのか?

(それこそ洗脳やら脅迫やら金銭やらハニトラやら、よりどりみどりだろうに)

 なるべく顔に出さないようにしながら、俺は思う。

 王様は立ち上がり、二人の方を見て言った。

「マードレイ兄弟よ、力を合わせてマモル殿の修練にあたるのだぞ」

「拝命つかまつりました」

「……お任せ下さいませ」

 アルディンさんも立ち上がり、二人で揃って頭を下げる。

 何か観念したように、黒フードは元の位置に戻っていった。

 俺はほっと息を吐く。

(……とりあえず、しばらくはなんとかなったな)

「勇者様、どうかいたしましたかな?」

 ラードリオ司教がこそっと声をかけてくれた。心配してくれたんだろうか。

「……いえ、初めてのことで気疲れをしたかもしれないだけです」

「そうでしたか」

 いつの間にか、聖職者らしい人がプレートを持ってきていた。

 ラードリオ司教がそれを受け取り、俺の物かどうか確認してから、プレートに向かって何か呟く。

「汝、創造主様の新たなる子への、導きとならんことを」

 何かの呪文かな? 小さめのタブレット大のプレートが、しゅんっと縮んだ。縦3.5cm✕横2cmくらいかな?

「では勇者様、こちらをお持ち下さい」

「ありがとうございます」

 俺は無くさないようにプレートを握りこみ、頭を下げる。

 ラードリオ司教はにこやかに笑いかけてくれた後、んんっ、と軽く咳払いする。

「これにて、勇者マモル・トウドウ様の鑑定の儀を終了いたします」

 それを合図に、王様を先頭にして参列者が帰っていった。

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