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創世戦隊マナレンジャー ~スーツアクター、異世界を救う~  作者: 雪玉 円記
第3話 護、異世界で仲間を得る!
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scene.2

 案内されながら、俺はアルディスさんたちに鑑定の儀とやらの説明を受けていた。

「この国では、個人が持つ全ての才能や適正は創造主が与えたもうたもの、という考えが一般的です」

「創造主……」

「はい」

 まるで、神話の話だな。

「もちろん、それらは本人の研鑽によって伸ばし、その果てに新たに修める技術もあります。ですが、鑑定前から得ている能力や素質は先天的なものとして扱われます」

 アルディスさんは、掌を上向け、野球ボール大の水を生み出した。

「鑑定前から持っている種族特性、魔法の適正属性などが当てはまります。私の場合は水と風に適正を持って生まれてきました」

 そこまで言ったところで、アルディスさんは手を握り水を消す。

 おう、彼の肩の上にいる青い光がぴょんぴょんしてるぜ。

「適正外の魔法も扱えないわけではありません。が、適正属性の魔法を修めた方が効率よく習熟することが出来るため、魔法を修める場合には指標とするのです」

「なるほど……」

 苦手科目を一生懸命なんとかしようとしても、得意科目を勉強したときと比べて理解が遅い、みたいなものかな。

 俺がそう言ってみると、アルディスさんだけでなく、背後の騎士たちの何人かが頷いた。

「そのご理解で大丈夫です」

「ははは……。俺の世界の学校でもそういう子供はいましたからね」

 ちなみに、俺は基本的に体育とかの実技系科目は得意だった。苦手は数学。

 ちなみに言語科目や歴史地理、理科系の一部範囲も頑張った。全ては戦隊のシナリオやモチーフを理解するためよ。

「マモル様の世界の学校……ですか。興味深いです。後日お話を伺っても?」

「もちろんです」

 お互いに興味深い話題を話し合うのもいいと思う。

 世話になるわけだし、なるべく良好な関係を築いておきたいしな。

「話を戻します。この国では5歳になる年に身分にかかわらず全ての子供は、最寄りの教会で鑑定の儀に参加させることになっています。儀で出た結果を元に、将来を考えることが多いです」

「へぇ……」

 つまり、体が強ければ外仕事や肉体労働系、頭が良ければ頭脳労働系に就く場合が多い、ってことか……。

 まあ、身分って言葉がさらっと出たってことは、職業選択の自由もない階級もあるんだろうけれど。

 そんなこんなで、いつのまにか外に出ていたらしい。

 進行方向に、城とは雰囲気の違う建物が見えてきた。

「あれが城内の聖堂になります」

「はー……」

 聖堂は、あまりデカすぎないが、威厳を示すような立派な建物だ。

 外壁は白く、屋根にはシンボルが取り付けられている。

 重厚な両開きの扉の前に警備らしい兵士が二人立っていて、俺たちを見つけるとすぐに扉を開けた。

 中に入るとそこは礼拝堂で、白い光が幾つも幾つも、照明のように漂っている。本物の照明や日光とも合わさって、とんでもなく幻想的な雰囲気だ。

 信者席には前列から順番に王様と、昨日もいたお偉方と思わしきおっs……ゲフンゲフン紳士たちが座っている。

 その後席には、何人か騎士と思しき強そうな人たちや、魔法使い然とした人たちが座っていた。

 ん? なんか、アルディスさんに似た人がいる。

 ……こっち見てるな? あ、手ぇ振ってきた。

「マモル様、アレはご覧にならないように」

 おっと、アルディスさんが自分の身体で視線を遮ってきた。

 なんだろう、何かの因縁でもあるのか?

「ここからはお一人で、前の方に」

 アルディスさんにそう言われ、俺は頷いた。

 彼らが離れていくのをチラ見してから、赤い絨毯の上に足を踏み出す。

 王様やお偉方、騎士、そして司祭さんらしい白服の面々の視線に晒されながら、俺は祭壇の前に辿り着いた。

 祭壇の前に、俺の腰よりは少し低い台座がある。台の天板には転がり防止の台に乗った水晶玉があり、その前にA4用紙ぐらいの透明なプレートが横向きにハマっていた。

 その横に、白髪と白い髭を蓄えた老齢の男性。白と青の光が複数、頭やら肩に止まっている。

(この人はひとまず信用しよう)

 そう思ったとき目が合った。にこりと微笑まれる。

「勇者マモル・トウドウ様。お会い出来て光栄にございます」

 男性は頭を下げ、名乗ってくれた。

「わたくしめは、このドーラッド王城内聖堂を預からせていただいております、司教ラードリオ・サントゥと申します。本日の鑑定の儀を執り行う栄誉を賜りました」

 司教様か。

「マモル・トウドウです。よろしくお願いいたします」

 俺も名乗って頭を下げる。

 ラードリオ司教は一瞬慌てたが、すぐに平静を取り戻してくれた。

 ここで問答を繰り返しても何も話が進まないもんな。

「勇者様は、鑑定の儀について何かご質問はございますか?」

 ラードリオ司教がそう訊ねてきたので、俺は移動中の記憶をひねり出す。

 うん、基本的なことはさっきアルディスさんが説明してくれたもんな。

 ……光がふよふよと目の前を横切っていくのを見て、俺は思う。

(……光たちやあの謎の声については、黙っといた方がいいな)

 なので俺は敢えて、違うことを聞いた。

「面白い!」

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