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5話 ようこそ私の城へ

アイオニオス王国中央街第一都市


ここは世界中から大勢の人々が集まり朝から晩までキラキラと輝く憧れの都市の一つ。

王国にはオラノス城を中心に円周状に様々な発展都市がある。中央街はオラノス城を含む王国で一番大きな都市の集まりである。



「人がいっぱい!!やばい!」

「はぐれないでよ」

「はい!!」


パースを降りたら目の前には沢山の人々でごった返している。皆歩くのが早すぎない?

人の流れに巻き込まれそうになりながらはぐれないようについていく。


「ほら、あれがオラノス城」


門から見たときもでかいと思ったけど近くで見るともっとでっかいな。

発展しているこの都市には似つかわしくない800年前くらいのデザインの城だな。ん?なんで800年前ってわかるんだ?


「この城が築かれてから外観は全く変わっていないんだって。王国が出来たのはもう少し前みたいだけどこの城は__」


オラノス城について説明をしているナツキさんの話は全く入ってこずぼーっと城を見上げる。

どこか懐かしさを感じるのは何故だろうか。

そのままフラフラと歩いていく。




気付いたら城の正門の前まで来ていた。


「はっ?!ナツキさんはどこだ?!」


周りを見てもどこにもいない。

やばいはぐれてしまった、どうしよう。

正門の前でウロウロしてると後ろから声をかけられた。


「サウラス?」


後ろを振り向くが誰も見当たらない。気のせいか、それよりもはやくナツキさんを探さなくては。でかい声を出すか?いや、俺はそんなことはできない。何故ならチキンだからだ!そんなことをしてみろ周りの人に注目されてしまうではないか。え?パースでも見られてたって?それは隣に心強い仲間がいたから大丈夫なんだ。

そう悩んでいるうちにもどこからか声がする。


「聞いてる?聞こえてる?ねぇってば」


パニックになって幻聴でも聞こえてるのか?やばいぞ、視界も揺れはじめた。俺ってこんなにストレスに弱かったっけ?弱かったわ、そういえば。


「は、な、し、を聞けっての!!!!!」

「ぅ゙ぉ゙おっっっ!!!」


お腹に衝撃を受けた俺は情けない声を出して倒れ込んだ。そして目の前には少女?少年?の姿が。


「やっと気づいたみたいだね」

「…だれ?」

「私の名前はアイオニオス。あなたの探してる人だ。ようこそ私の城へ、サウラス」


そう言って微笑みかけるのはウェーブのかかった白髪を肩まで伸ばした中性的で美しい顔の少女か少年。どうやらアイオニオスさんはこの人のようだ。こんなに早く会えるとは、


「って、なるわけないでしょっっ!!」


ビシッと効果音のなりそうなツッコミを入れた俺はもう一度この少女か少年かわからない奴をまじまじと見つめる。見た目的には13、14歳くらいに見えるが…。


「信じられないのも無理はないよ。いつもそうだったからね」

「いつも?」


少女か少年はそう言っていたが俺は初めて会うからなんのことか分からないな。


「いつもいつも。それより質問したいことあるんじゃないかい?」

「あ、それじゃあ聞いてもいいか?」

「もちろん」

「アイオニオスさん?って女?男?」

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