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よこどり

作者: 砂糖小さじ5

 

 私は今日仕事に向かう途中で殺人犯を目撃した。犯人と目があった、犯人はどんなことを考えたのか私の顔を見て笑った。こういう時の普通はわからないがテレビでよく見るのは殺人の現場を見られてしまって焦るというのが普通ではないのか。

私はこの犯人を見なかったことにして、人通りの多い場所で通報しようと考えた。その犯人は男で服装は黒や紺が多めのカラーで目立たない印象だが、私の目にはあの笑った顔が恐怖でしかない。通報したら私も殺されるかもしれない。

ズボンの後ろポケットの携帯が震える。誰からの連絡か確認すると公衆電話からだった、嫌な予感しかしないが出ないともっと恐ろしいことが待っているような気がした。

「〇〇会社のステンレス包丁、貸している50万、貸している漫画〇〇、金は丸々いただくが問題はないな」

単なる金で揺すってくる者の方がいいかもしれないと他人事みたいに考えてしまう。貸している50万も〇〇会社のステンレス包丁も貸している漫画は全部私のものでその友人とは昨日もめて喧嘩別れした。

電話口からはこちらの様子を伺うような態度で待っている。携帯を耳に当てたまま先ほどの殺人現場を確認するとそこには昨日喧嘩別れした友人が目を開けたまま血を流していた。

私がやるはずだったのに。

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