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お前に娘をやるつもりはない。  作者: 娘をやるつもりはない
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凛 17歳 彼の名は太郎

私の名前は 橋下治(おさむ) 39歳 少し無口

妻の名前は花江(はなえ)37歳 おしゃべり

娘の名前は(りん)17歳

3人で都心の一戸建てに住んでいる。

私は公務員をしていて、妻は専業主婦。娘は女子高生


そんな私たち家族の出来事を話そうと思う。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


私はいつも通り仕事を終わらせて家に帰ってり

妻に玄関で迎えられながら、家の中に入っていく。


花江「今日もお疲れ様です。お風呂に入る?ご飯にする?どっち?」


治「お風呂にしよう。」


花江「わかったわ。じゃあさっさと入って来なさい!

ご飯の準備はしておくから。」


治「あぁ。」


私はお風呂に入りながら、いつも通り小説を読む。

何分入ったか分からないが汗をかいてスッキリした。

お風呂を出た私は髪の毛を乾かしリビングに向かう。


花江「ご飯出来てるわよ。」


治「ありがとう。、、、凛はまだ帰って来てないのか?」


花江「今日は少し友達と遊んで、遅くなるって言ってたわ。いつものことよ。あなた強く言ってくれない?最近、夜遅くに帰って来ることが多いのよ。」


治「あぁ。今度言ってみるよ。」


花江「お願いしますね。」


ご飯も食べ終わり、日課のニュース番組を見ながら

花江と2人で晩酌をしていた。


ガチャ。ドンドンドンドン

玄関の扉が開いてすぐに、階段を駆け上がる音がした。


花江「凛が帰って来たのかしら?あなた言って来てちょうだい。」


治「あぁ。言って来るよ。」


治は飲んでいたお酒を一気に飲み干して、ソファーから腰を上げて2階に向かって歩き出す。


コンコン。


治「凛、帰って来たのか?」


ガチャ。扉が開いて凛が出て来た。


凛「帰って来たけど?」


治「いや、、、特に用はないんだが、最近、、遅いんじゃないか?」


凛「ごめん!今色々考えてて!明日の夜時間ある?


治「明日の夜、、、、いつもの時間に帰って来るから。」


凛「ありがとう♪明日、大切な人連れて来るね!

じゃあ!寝るね!おやすみ!」



(大切な人?彼氏の事か?まぁ17歳には早いがな。)


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼


次の日、治は少し早めに家に着き、お風呂に早めに入り凛の帰りを待つのであった。


花江「今日、凛の大切な人が来るって言ってたけど、どんな人なの?」


治「分からない。どんな人かも聞いていない。」


午後20時を過ぎた頃。


ガチャ。


凛「ただいまー!」

?「お邪魔しまーす。」


花江「凛が帰って来たわ!あと、男の子の声もしたわね?」


治は嫌な予感がした。

今まで感じたことのない、嫌な感じた。


ドンドンドンドン。

凛「ここで待ってて♪」

凛が小さな声で誰かに話しかける。


ガチャ、


凛「ただいまー。お父さん、お母さん、大事な人を連れてきたの。入ってもらってもいい?」


花江「もう家の中に入っているんでしょ?入ってもらいなさい。」


凛「ありがと!太郎こっちに来て!」


太郎「お邪魔します。太郎と申します。

本日は大事な話があって来させていただきました。」


花江「太郎くん。まぁ立ち話もあれなんで、座りなさい。」


太郎「ありがとうございます。」


花江「太郎くんはお酒を飲むの?」


太郎「俺、、いや僕はまだ19歳なので、お酒は飲めません。」

花江「じゃあ、お茶を淹れるわね。」


太郎「ありがとうございます。」


花江がお茶を入れて4人が席に着いた。


治「大事な話があると聞いたが。」


凛「もう少し話ししてからでもいいじゃない!」


治「あぁ。太郎くんは何をしているんだい?」


太郎「自宅警備してます。」


治「自宅、、警備?」

(完全ニートキターーーー!まさかのー!学生ならまだわかるよ?就職決まってて、とかならわかるよ?でも、仕事もしてないやつに娘はやれんだろ!まぁお金持ちならまだいい!よし!話を聞こう!)


太郎「そうですね。少し前までコンビニでバイトしてましたが、結婚をするって決めてから辞めましたね。凛が就職して僕は家で家事をして支えようかな?的な感じです。」


凛「たろちゃんが家事してくれたら私むちゃくちゃ仕事はかどるよ!」


治「たろちゃん?」治はびっくりして、声が裏返る。


太郎「凛には俺しかいないって言われたんすよ!」


花江「ちょっと待ってちょうだい!結婚をまだ認めてるわけじゃないのになんで話を進めているの?」


凛「なんで?なんで認めてくれないの?」


治「なんで?そりゃ太郎くんは仕事をしていないのだろ?そもそも凛だって仕事が決まっているわけじゃないんだ。」


太郎「自分凛さんを絶対幸せにするんで、娘さんと結婚させてください。」


治「あれ?話聞いてた?あれー?おかしいなぁ!太郎くんは話を理解出来ないのかなぁ?無職のやつに娘と結婚させてくださいって言われて、はいそうですか!っていうと思う?普通ならそんなことするわけないじゃん!」


花江「・・・・・・・。」

凛「・・・・・・・。」


治(やっちまったー!キャラが崩壊しちまったー!今まで頑張って、寡黙キャラ演じてたのに!!!)


花江「あなた、、どうしたの?」


治「いや、、なんでもない。」

治は皆んなの目を見ることは出来なかった。

なぜならそう!恥ずかしいからだ!


太郎「お父さん!俺、今正直すげームカついてます。

無職だけど凛を幸せにする自身は誰よりも1番あります。それを認めて欲しいんすよ!」


治「君は、凛を幸せに出来るかもしれない。

幸せは人それぞれだ。もし、今のまま結婚して、

今の2人は幸せだと思う。

仮に今、私たちの反対を押し切り結婚したとして、

子供を産んだとしよう。

共働きをしないといけなくなると思う。

託児所はどこもいっぱいという話もある中で、

反対を押し切っている分、私たちも頼ることができない。


結婚するなら凛を幸せをするのは当たり前なんだ!

それを威張って言うことではない!

1番大事にしないといけないのは今後に生まれてくる子供を、幸せに出来るかどうなんだ!」


花江「太郎くん!幸せは人それぞれよ。人それぞれの価値観があるのよ!貴方達の幸せを掴みとればいいと思うけど、私は認めません」


太郎「たしかに凛を幸せにするのは当たり前。

子供が幸せになるかは考えていなかったです。自分たちの幸せだけを考えていました。」


凛「たろちゃん?」


太郎「凛!おれもっとふさわしい男になってくるよ!だから待っててくれ!」


治「ん?まて。太郎くん!どんなに頑張っても

お前に娘をやるつもりはない!」



こうして、凛と太郎は別れたのであった。

そろそろ凛は初彼氏だった事もあり、

勢いだけで結婚と言っていたのだと分かった、


治「凛よ!男はしっかり焦らずに観察するのだ!お前にもいつかいい男が見つかるはずだ!」


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