表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

大体合ってるわね

5話です。

  オッス! 俺の名前は亀龍(きりゅう) 瑞稀(みずき)。高校2年生の17歳。

  よろしくな!!!


  突然だが、うちの高校は個性的だ。


  まず1つ目....デカイ。

  確か敷地面積が北海道3つ分って言ってたな。校舎もデカイ。

  しかも、全校生徒の数は約1620万人。同学年でも会った事ない人とかめちゃくちゃいる。まぁ、そもそもそんなに友達居ないけど....。

  フッハーーーイ!!!

 

  2つ目....部活が多い。

  1620万人も居りゃーそりゃ多くなるわなって....俺らの部活、部員3人しかいねぇけど。

  ヒャッハー!!!

 

  3つ目....自由主義。

  ケンカをしても、窓を割っても、盗んだバイクで走り出しても....自己責任。

  学校の教育方針なんだろうけど、自由主義の意味を完全に履き違えてるな....こっちはまだ高校生だっての。盗んだバイクで走り出そうとしたら流石に止めてくれっての。

  ヒャッハー!!!!イイェーーイ!!


  4つ目....生徒達に頭のネジがぶっ飛んでる奴が多い。

  これはそのまんまの意味....俺? 俺は普通だよ。変態じゃないって。

  イヤッフーーイ!!


  最後、5つ目....教師達にも、頭のネジがぶっ飛んでる奴が多い。

  盗んだバイクで走り出しても、止めてくれないっていうのがすでに頭おかしいです。

  ハハハハハハっ!!


  ね? 個性的でしょ?


  ーーーー私立パンドラ学園


  それが、この高校の名前。


  俺らが通ってる高校の名前。


  ーーーーそして今、ここから伝説が始まるーーーー


  ーーーーパンドラの箱は、開かれた....!!ーーーー





 ーーーーーーーーーー





  「何ですか?....これ」


  放課後の部室でいつものように凛音先輩と駄弁ってたら、遅れて入ってきた金髪先輩に、なんか書いてある紙を渡された。

  なんでも先生に『学校紹介のチラシ作ってー』と頼まれたらしい。

  ....そのチラシが....これ?

  うん。『代表の言葉』、『校長先生の言葉』があって、所々に校舎の写真やら生徒の写真やらが貼ってある。良いんだよ。すごく無難。ベストオブ無難。

  でもさ、右下の学校説明おかしくね? 色々とおかしくね? そのせいで色々と崩壊してね?

  ....あとさ、なんでこの人、チラシなんか作ってんの?


  「瑞稀に高校紹介させてみたわ」


  「大体合ってるわね」


  「でしょー?」


  「....は?」


  いや、合ってねぇよ? ....凛音先輩も頷いてるんじゃないよ。

  俺は突然発狂したりしないからね? そんな情緒不安定じゃないからね?

  それに、俺は『オッス!』なんて普段使わないからね? 愛◯と◯空と気前のいいおっさんしか使わないからね? 意外と難易度高いからね? それ。

  あと、高校紹介が突然すぎる。

  自己紹介してからすぐに高校紹介するか? 普通。 少なくとも俺はしない。


  「何よ?なんか文句あんの?」


  金髪先輩が、軽く睨んでくる。

  ....これは怖くない。


  「俺の性格おかしくないですか?」


  「そういえばそうね....直しておくわ」


  随分とアッサリだな。もうちょっと粘ると思ったのに。

  ....ちょっと待て、『()()()()()』って、言った?今。

  言われなきゃ気づかないの? あれ? 俺こんなんだっけ? ....違うわ。


  「他には? なんかある?」


  「高校紹介がおかしくないですか?」


  次にそれだ。何1つ合ってない。

 

  「ちょい足ししただけじゃない」


  「ちょい足しのレベルじゃないですよね?」


  アンタ、ミートソースに粉チーズかけまくるタイプの人間だ。 それを『ちょい足しだ』って言い張るタイプの人間だ。俺は断じてそれを許さないタイプの人間だ。


  「例えばどこよ?」


  「敷地面積。生徒の数。おかしいでしょ....」


  なんだよ北海道3つ分て。なんだよ生徒の数約1620万人って....リアルに北海道3つ分にしてんじゃねぇよ。


  「サッカーグラウンド3つ分の『サッカーグラウンド』を『北海道』に変えただけじゃない。生徒の数も、それにちなんでよ。ちょい変えよ、ちょい変え」


  サッカーグラウンド3つ分ってどこ情報だよ。違ぇよ。あと、ちょい変えってなんだ?

  ていうか、


  「なんで、北海道なんですか?」


  「北海道はでっかいどー!!」


  バカかよ。

  謝れ。北海道民に謝れ。


  「で?他には?」


  「うちは自由主義じゃないですよ?」


  逆に校則は多い方だよ。


  「それはね、私の要望」


  自由主義にしろってか? 終わるぞ? この高校。主にアンタら元勇者と元魔王(ふたり)の所為で。

  そもそも、


  「盗んだバイクで走り出す予定あるんですか?」


  「ないわ!」


  だよな? そんな勇気無いよな? この、ポンコツ魔王。


  「昨日寝る前に尾◯豊聴いてて、テンション引っ張られちゃった」


  アホかよ。


  「他には?もう何もない?」


  「頭のネジはちゃんとみんな締まってますよ」


  アンタはぶっ飛んでるけどな。


  「そう?」


  金髪先輩が、俺を見ながら首を傾げる。

  ....何が言いたい? 俺の頭のネジがぶっ飛んでるってか? バカ言え。俺は変態なだけだ。


  「とりあえずこれはボツです。一緒に考えましょ?」


  「ちょっと!パンドラの箱にも触れてよ!」


  「パンドラの箱は開けたくありません!」


  ツッコミたくねぇよ。なんだよパンドラ学園って、バカ校にしか聞こえねぇよ。


  「とりあえず!これはボツで!」


  「ちぇっ、つまんないの」


  「諦めてください」


  めんどくさいけど、1から考え直さなきゃ。


  「凛音先輩。何か良い案あります?」


  尋ねる。


  「そうねぇ....」


  「あら、勇者さん。居たの? てっきり瑞稀だけだと思ってたわ」


  金髪先輩が煽る。

  さっきアンタのチラシのこと『大体合ってるわね』褒めてたぞ。

  まぁ、そのあと空気になってたけど。だから声かけたんだけど。


  「居たわよ。褒めてあげたじゃない。チラシ」


  「あっそう、どうでもいいわ」


  「....チッ」


  本当に仲が悪いのね2人とも。

  胃が痛いです。


 


 









 

 

 

 

意識が朦朧としてる中で書いてるので、回復したら、多分修正すると思います。

※パンフレット→チラシに変更しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ