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1分で読める短編シリーズ

曖昧な関係

作者: 優木貴宏

いつだって一緒に歩んできた。


幼い頃から君と同じ学校に通って、同じ部活に入って、一緒に登下校して。


そんな日々も今日で終わりを迎える。


私達は違う大学へ進むことになった。


お互いにやりたいことが違うからこうなってしまうのは仕方ないことだった。


君が私の事をどう思っているのか分からずに友達以上恋人未満みたいな関係だった。


その関係もずっと一緒にいたからだ。


離れることになれば曖昧な関係は終わりを告げる。


友達になるか、恋人になるか。


片想いなのか、両想いなのか。


一緒に歩く高校からの帰り道、今日で最後の日だ。


私は緊張で顔が強ばっていただろうし、彼が何か話してくれていたけど何も覚えていなかった。


彼と別れる時に私は意を決して告白した。


「あのね、私はずっと貴方が...」


正確には告白しようとしてる最中に彼の声が遮った。


「あのさ、俺はずっと前から好きだったよ。君がどう思ってるか分からないけど、良ければこれからも隣にいて欲しい、恋人として」


一瞬、何が起きてるのかわからずに驚きを隠せなかったが、君が告白してくれた事実に気づいた瞬間、私は胸に飛び込んだ。


二人の関係は曖昧なものからハッキリとした関係に変わった。


これからは両片想いから両想いへ、そして恋人へ新しい関係を進む。

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