表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

終幕

 真知の危険日。俺はビデオカメラを用意した。

「なあ真知、今日は三島にお別れの挨拶をしてやろうぜ」

「え、どういうこと?」

「俺達のセックスをビデオに撮って見せてやるんだよ」

「も、もう……! 悪趣味」

「いいだろ?」

「ま、いいけど……」

 それから俺達は何度も肌を重ねた。

「道尋、ごめん。私ね、貞治と付き合うことにしたの」

 俺が促すまでもなく真知は画面に向け告げる。

「私の危険日オマンコに貞治のザーメンたくさんもらって赤ちゃんつくってもらうの」

 いいぞ。

「ごめんね道尋。さようなら」

 完璧だ。

「だからこのビデオを見てたくさんひとりえっちしてね♡」

 完璧なビデオを撮影した俺達は、それからも丸一日セックスを続けた。

 次の日、俺はビデオを三島の下駄箱に入れてやった。マル秘のマークを書き入れた。『ひとりで見てね♡』 と真知に書かせたのは、俺の最後の良心。あいつが親の前でこんなものを見ないためだ。

 その次の日、ビデオはなくなっていた。

 そのまた次の日、三島は学校に来なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ