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愛憎

 その日の晩、真知は初めてセックスの途中に 「好き」 と言った。

 だかれ俺は初めて彼女とキスをした。真知は貪るように俺の唇を求めてきた。

 一晩通してセックスを続けた俺達は、日曜の昼間に手を繋いだまま帰った。

 家でもひとしきりセックスをして、結局別れたのはその晩だった。



 それからの真知は可愛いもんだった。

 呼べばすぐに俺の家に来るし、中出ししてもピルを飲まなくなったし、ゴムも求めてこなくなった。

 こうなれば完全に堕ちたも同然だ。あとは適当に孕ませて捨てれば――

 そこで俺は思いついた。

 三島にもこの幸せをわけてやろう。

「なあ真知、三島とセックスしてこいよ」

「えっ、道尋と?」

 戸惑う真知に俺は言う。

「彼氏だったんだろ? 別れる前に少しぐらい良い思いさせてやれ」

「……わかった」

 真知は俺の言うことをなんでも聞くようになっていた。

 次の日、真知は久しぶりに三島と帰った。夜中にメールが来て、セックスのことを報告された。そっけない文面は、未だ残った罪悪感によるものだろうか。

 そんなもの忘れさせてやるよ。

 翌日、俺は朝から真知を呼び出してセックスした。

「なあ、三島と俺と、どっちがいい?」

「貞治の方が、激しく……ってぇ!」

「激しくて?」

「道尋の動きじゃ、満足できないの! 貞治じゃないとダメなの!」

 その日から真知は積極的になった。

 誘わなくても家に来るようになったし、言われなくても服を脱ぐようになった。

 憩いの場であるご神木の前でもセックスした。

 俺は内心でほくそ笑みながら、次の遊びを思いついた。

「じゃ、トドメ刺しちゃいますか♪」

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