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告げられ無かった方が良かった真実

「はぁ……頭が壊れそうだ。何か飲み物を頼む。」


起きた男は頭を掻きながら、椅子に座った。


「あなた名前と職業は?」


冷蔵庫からレモンを取り出しながら、僕は聞いた。


「リン・レグニツァ。序師。」


序師……?初めて聞く単語だ。ま、あの女に聞けばいいか。

取り出したレモンをミキサーにかけた。しかし、大部遅い。あの調査員……

子供達は椅子に座って足をバタバタさせてるし。

ミキサーからレモンを取り出して、コップに入れた

更に炭酸水と氷を入れる。簡単だがまあ良いだろ。


「どうぞ。」

「すまない。」


リンはコップの淵を撫で回す。すると、中身が浮き上がりそれを口に放り込んだ。

魔法とかそんな感じなのかな?不思議……


「美味い。初めての味だがなかなか美味い。」

「ありがとうございます。」


僕はリンに一礼と営業スマイルをした。

その時、ダンジョンから足音がした。


「店長……私はもうダメで……」



なんと歩いてきたのは明日香ちゃんだった。

覚束無い歩き方をしながらこっちに行こうとしたが、

倒れてしまった。

腕にはゼムが寝ている。


「あらら……ダンジョンですれ違った時に止めとけば良かった。はぁ」


後ろから歩いてきたのは調査員。脇にファイルを挟んでいた。

そして、明日香ちゃんにたっと駆け寄り、額に手を添えた。

すると、手から光が溢れその光は明日香ちゃんに入っていく。


「もしかしてそれも"魔法"とかですか?」


俺は聞く。


「魔法ではありません。序第三乾酪法です。」


調査員はそう言った。

は?序第三?い、意味が分からん……ますます頭が痛い


「それはお偉いさん達の言い方だ。俺達、戦闘に関わる者は"序三"と呼んでいる。というかなぜこの世界の人間がそれを知っているんだ。」


リンはじっと調査員を見た。


「そりゃこの業界に居れば知ることが出来ますよ。序第三乾酪法が庶民の言い方じゃないのは初見でしたけどね。」


「業界?意味が分からない。いいや。それよりお前子供を大人に出来るか?」


「いえ、それはたとえ大賢序者の方でも出来ませんよ。」


「そうか……じゃ、アイツらは」


リンは子供達に向かって行き、頭を撫でた。

子供の二人は恥ずかしそうだったが、ちょっと嬉しそうだった。


「ま、まさか……その子供達は??」


調査員は頭に両手を付けた。顔色がだんだん悪くなってゆく。


「そう、二人共戦士。」


「えええええ!?!?う、嘘でしょー!?」


落胆した。だからと言っても床に跪ずくのか……

しかし、すぐに頭を上げ俺にこう言った。


「店主さん、喜びましょう!この店は世界で六番目の事例ですよ!!!」


そんな事実判明した所で全く嬉しくない!!!

こうして今、この時からこの店は世界で六番目

なりました。

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