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長すぎる廊下が全ての始まり

僕の夢は疲れた人々を笑顔にするのが夢です!!


嬉嬉として語っていたのは小学生の僕だった。


将来はコーヒーでも作りながらゆっくり話が出来る店が建てたいな。


……こんな馬鹿らしい夢を語っていたのは中学生の僕だった。


そして、高校生の時に喫茶店を開きたいと思ったんだ。無邪気だったな。あの自分は。


今、その夢は無事叶った。こんなに立派な店だって手に入った。それどころか優しい常連さんにかわいい店員の女の子まで居る。

だが、何故だろう。この倦怠感は。

今日はそれに足してなんだか嫌な予感もする。

曇りだから?気分が悪いから?嫌、そんなもんが原因じゃない。

もっと恐ろしい何かが。何かがあるんだ!


「店長、この店奥の廊下が凄い長いんですね。初めて知りました。」

話しかけるのは此処に四年務めている、羽山明香はやまあすかちゃん。

あと、四ヶ月で27になる女の子。

ここであれ?と思う。廊下?長かったかなぁ?

「え~そんな長い廊下無かったはずだけど。ちょっと見に行ってきたいな。どこ?」

「店の一番奥ですから、あっちですね。」

嫌な予感がしながらも行ってみるのだった。


辿り着いた廊下は確かに長かった。てか先が見えないんだが!?

僕は驚愕して右目に手をやった。厨二病ポーズだ。先が見えない廊下なんて設計図には無かったはず……

とりあえず奥に進んで見る事にした。


「どう見ても洞窟なんだけど。不動産屋に騙された?」

ブツブツと独り言言いながら進む。廊下はもう既に岩と土の空間に成っていた。明らかにおかしい。

「何かダンジョンみたいだ。まさかモンスターとか出てこないよな。」

いや、絶対に出てくる!危険を感じるセンサーがそう言ってるんだ!確かに出てきそうだけど……

すると目の前が真っ暗になった。ダンジョンだからか?違う、これはまさか?

「これ、生き物の肌だ!て、ことは?」

恐る恐る上を見上げると、巨大な頭が見えた。角があり、目はよく分からない。

死んだな……と確信したその時だった。天空から光を纏った剣が振り下ろされた。

剣はこの生物を真っ二つにするのだった。

「あ、消えた?」

生物は光になって消えてゆく。

が、しかし剣の光は消えていき、何処かに落ちた。

駆け寄ってみると、それは少年だった。勇者という者だろうか。てか勇者とかさっきの生物……まさか?

そこでやっと気づいたのである。

喫茶店と異世界のダンジョンが繋がってしまった事に!!!

で、この勇者みたいな少年は……とりあえず喫茶店に運ぼうか。此処は危ないしネ。


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