スーサイド
自殺。
読んで字の如く、自らを殺すこと。
自身への暴力。
人間だけが選べる生と死の選択肢。
俺はそう自殺を認識している。
そして今、俺は酒を飲んでいた。
頭はピラリラリーノピーのボンジョールノ(意味不明)になっている。
つまり、酔ってるんだよ~ん!
どうして俺が自殺について考えてるかって?
そりゃあモチロン俺が生きたくなくなったからさ!
生きたくはないけど、逝きたくはあるんだっぴ!
俺は会社を解雇されぇ、妻と子供は事故で死にぃ、金がなくぅ、相談相手もだぁれもいないんだっちゃ!!(版権を気にしないヤケクソ感多め)
どぅあかぁらぁ、今俺っち絶賛包丁を持って首に突き付けてるんだぞい。
……俺思ったんだけどさぁ、自殺って最高じゃん。
だってさ、こんなクソなリアルから逃げられるんだじぇ?
自殺は負け犬の末路なんて言うけどさ、負け犬で何が悪いのん?
負け犬で何か不都合ありますかえ?
確かに俺の人生幸せじゃないよ?
学生時代はイジメでボコられたし、就職してからは過労死ギリギリMAXまで働かされてたぜ?
けどさ、自殺するまで追い込まれた俺の人生に後悔なんかないし、自殺することが妥当だと”普通”に思ってるからこんなことしてるわけだしぃ。
俺みたいな人間が学生時代になって、学校に入学すればイジメられるのは必然だったのだよ、君。
就職してからも、鬼畜奴隷のように働かされてたのも必然。
俺が”こういうヒューマンだったからこういう人生になって”、であるからしてそれはもう必然だったのですよ。
これって運命のようなものなのね。
俺がこういう風に育って、果てに自殺という道を選ぶのは全部確定事項。
世の思し召しってやつよのう。
だぁかぁらぁ、全っ然後悔なんかないわけ!
むしろ清々しいっス。
やっとこの苦しみから解放されるんだなーって。
世の中の連中は自殺したらいけないって言ってるけど、何を根拠に自殺を否定してるんだろ~ねぇ。
自殺がいつから不幸なものだと決めつけたんだろ~ねぇ。
人間が死ぬってことは、誰も体験したことのない状態へと移行するだけのことやんす。
誰にも認識出来ないってだけで、死は人間達から忌避されつつある。
生存ほんのーが恐怖感をドピュドピュ噴出させてるんだろうね。
でも、その本能に従ったらただの動物さんとおなじだよ~ん。
人間は他の生き物と違うっぽ。
だって、考える力が段違いなんだから。
死という現象をただ恐怖して忌み嫌うんじゃなくてさぁ、もうちょっとその先について考えてみようよ。
確かに脳機能を停止させた時点で自分の意識はシャットダウンさせられるから、”無”になって消えるのことよ。
だけども、それは自分の意識が”無”になっただけのことよ。
自分が”無”の状態……つまり他の誰もが認識出来ない”何か”になったってことよん☆
それは夢を見ない睡眠と同じこと。
あってないこと。
まだ、人生には”続き”がある。
ゲームのコンテニューじゃなくて、ロード真っ只中じゃん?
要するに、俺が自殺したら次の状態に移行するだけなんすよ、アニキィ!
俺はそれに興味がアルンダッフォ!
自殺に好奇心がビュービュー湧き出してくるんだッフォ!!
でも、人間生きたきゃ生きればいい。
それもそれで意味がある。
けど、死ぬことにも意味がある。
先がある。
未来がある。
繋がるイ〇テル!!
俺は生きている意味がもう失われてしまったから、次の意味を求めるだけ。
死んで俺は次になる。
ネクストライフイヤァアハァー!!!
なので、生きることを放棄して、早々に諦めることを否定しないでほしいね。
自殺は自身への暴力って言うけど、人を生かすことだって、時には自殺願望者への暴力になるんだからさ。
生かすことだって、殺すことだってエゴになることがあるんだよ。
だから自殺幇助で刑務所行きって報道を見ると、少しムカッとするんだおな。
自殺を推奨するわけじゃないけど、自殺を否定すんなよな。
俺は自殺、好きだぜ?
目の前のお前はどうだ?
これを見て、否定的な気分にさせられたかい?
それとも俺っちに共感したかい?
否定したお前は”正常”だよ。
安心して死ぬまで生きろ。
同意したお前は俺と同類の可能性があるから、社会的に辛い立場だけど頑張ってくれ。
ま、死にたきゃ死ねばいいよ。
俺みたいにな!!(ガッツポーズ)
つうわけで、俺たんリアルから緊急脱出!
バイバイアディオスさようなら!
また機会があれば産まれてきてやるよファッキン!
そうして俺は喉に包丁を突き刺した。
鋭利な痛みとやらはなかった。
けど、代わりに血は出る出る出る。
意識もスルスルスルと出ていきやがる。
俺の血に意識が乗ってるみたいだし。
アルコールもどんどん抜けてってる気がする。
飲酒して飲みすぎたら、血を抜けばアルコールが出ていくかも(嘘)。
即席の血のベットが数秒で誕生する。
柔らかい。
ベットとはまた違った感覚。
最高に眠いね。
こうして俺は誰も認識出来ない次の状態へと移行していく。
さてはて、次の俺は一体何になるんだろうな?
楽しみだぜ!!