第8話 喧嘩
部室を出て家向かう。すると、
「久一ー。」
と未來が走ってきた。
「なんだ未來か。」
「なんだって何よ!」
「未來も抜けてきたのか。」
「久一とは違います。」
「あっそ。」
俺たちは一緒に帰った。数分後、家の前に来た。俺と未來の家は隣同士だ。
「じゃあな。」
と未來と別れようとすると、
「待って久一。少し話さない?」
「あぁ。いいけど。」
俺と未來は家の前で話をした。
「久一弓道部には入らないの?」
「あぁ。」
「なんで?」
「理由なんかねぇよ。」
「じゃあ私と入ろ、弓道部。」
「お前は入ればいいさ。俺は入らないから。」
「久一。なんでわかってくれないの?」
「何を?」
「私は久一と一緒に弓道をやりたいの。ううん。久一と一緒に部活をしたいの。」
「なんで?」
「なんでって……。」
未來は顔を赤くした。
「未來、俺はななにもやらねぇ。弓道部が嫌なんじゃねぇ。」
「だからなんで?」
「それは言えない。」
「久一。私は久一のいいところたくさん見てきた。でも、久一が何かに向かって真剣に取り組んだ姿は見たことない。」
「だからなんだよ。」
「見せてよ。私に。久一の姿を」
未來の目から涙が流れ始めた。
「な、何泣いてんだよ。」
「久一がしっかりしないから。」
「しっかりしてないだと?」
「だって久一。バスケや柔道、野球をやってみればって言ってもやらないし、弓道だってそうまた逃げる。」
「俺がどうしようと勝手だろうが。」
「そうだよ。でも陽一くんや塔矢くんに偉そうなこといって久一は逃げるんだ。」
「未來おまえいい加減にしろよ。俺はやらない。やりたきゃ1人でやればいいだろ!」
「言われなくてもやるわよ。久一の意気地なし。」
「なんだと。」
「久一はただ逃げてるだけよ。負けたりするのが怖いんでしょ。そっか、久一は口だけ。本当は塔矢くんや陽一くんに勝てないから入らないだ。」
ついに俺は切れた。俺は近くあったゴミ箱を思っ切り蹴った。
流石に未來もびびったようなそぶりを見せた。
数分間、未來と俺は会話もなく、時間だけがたった。
「じゃあな。」
俺が先に動き家に入ろうとすると
「久一は中学になっても変わらないのね。」
「勝手に言ってろ。」
「久一なんか大嫌い。」
俺は最後の言葉が一番心に突き刺さった。しかし、俺は何も言わずドアを閉めた。外から未來の泣いてる声が聞こえた。厚いドアでも聞こえるのだからすごい声のボリュームなのだろう。俺は男としてはいけない、女の子を泣かしてしまったのだ。それも、大好きな女の子を。もう、俺と未來の仲は回復しないのだろうか?




