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第29話 幸せ
俺は未來に抱きついた。もう覚悟を決めた。
弓道も未來も両方を選ぶと…
だから、俺は未來に対して、
「未來、俺も好きだ。」
と言った。すると、未來の顔からは涙が流れた。そのまま、未來は俺の方を振り返り、キスをした。俺は始めてするキスだった。
未來の柔らかい唇の感触、これがキスなのか…
未來は唇を離して、
「嬉しい…久一大好き。」
と言って、俺を強く抱きしめた。俺も、未來を強く抱きしめ、
「俺も未來が大好きだ。」
と言った。そして、2人、見つめ合って、再びキスをした。さっきよりも激しいキスをした。
幸せだ…
ただそれだけを俺は感じていた。そう、未來とこうやって、キスや抱きしめ合うこと、それが、当然のようにできる関係、恋人になれた俺たち。未來が待ち望んでいた関係。いや、未來だけじゃない。俺もだ。未來と恋人になりたいとずっと思っていたのだから…
ただ、幸せだ…




