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久一の弓道  作者: フリーダム
18/30

第18話 久一の思い

間半後…

俺、陽一、塔矢はスタート地点に戻ってきた。25キロを完走したのだ。

「はーっ、はーっ、はーっ…」

俺たち3人は息切れをしていた。

「3人ともお疲れ!」

と未來が俺たちにタオルを渡す。

「サンキュー。」

「3人はまず休憩しなさい。」

「はい」

龍先生の言った通り、一旦休むことにした。

俺は水道に行き水を飲んだ。

「うめぇー。」

俺はこんなにも水道水がうまかったのだと初めて知った。

「久一。」

「未來か」

未來が俺のそばに来た。

「大丈夫?疲れたでしょ。」

「あぁ、まぁな。で、どうしたんだ?」

「龍先生が呼んでるの。」

「そっか。」

俺は立ち上がった。足はブルブルと震えていた。

「久一、足が…」

「平気だよ。」

俺は未來に肩を叩き、龍先生のところに向かった。

「おぉ、来たか、久一くん。」

「はい、なんですか?」

「それよりも足は平気か?震えてるが。」

「平気です。」

「そっか。それで、話なんだがな。」

「はい。」

「もう解散にしようと思うんだ。」

「えっ!」

「さすがに、これ以上は…」

「まだできます。腕立てもスクワットも。」

「君の気持ちもわかる。だが、周りを見ろ!」

俺は周りを見た。すると、陽一と塔矢はすでに限界だった。

「部長はただ練習の指示を出すだけではダメなんだ。周りを見ろ。それが、君に必要なんだ。」

「しかし、全国大会に行くためには…」

「なぜ、焦る?まだ高校もあるんだぞ。」

「それは…約束をしたからです。」

「約束?」

「はい。未來と部活に入った帰りに約束をしたんです。未來を全国に連れてくって!」

「そ、そんな約束を…」

「先生、少し移動しないですか?」

「いいだろう。」

龍先生と俺は職員室に移動した。そして、また話を始めた。

「未來ちゃんとなぜ、そんな約束を?」

「俺は未來が好きなんです。」

「…。」

「俺は未來のことが好きです。でも今は告白をする気はありません。」

「ん〜君の恋愛はどうでもいいが、何故だね?」

「未來は俺がなにかに真剣になっている姿を見たいって言ってたんです。俺はそれを未來に見せるまでは…」

「なら、今日でもいいんじゃないか?君の姿は十分真剣だった。」

「いえ、俺は姿ではなく、形として未來に見せたいんです。」

「なんの形で?」

「金メダルです。」

「はっ!」

「全国の1位には金メダルが渡される。それを未來に掛けてあげたいんです。」

「全国…君は未來ちゃんにそこまで…」

「俺は部活に入る前に未來を泣かしました。」

「…。」

「俺は今度未來に笑わしたいんです。弓道で。」

「…。」

「全国には強い奴がいる。俺はそいつらを倒したいんです。」

「久一くん…」

久一くんは本当に未來ちゃんが好きなんだな。しかし、全国までの道のりはきつい。それに、今日はこれ以上の無理は…

「でも、今日はもうやめよう。体を壊す。明日にまた頑張ろう。」

「…はい。」

わかっていた。陽一と塔矢が限界だということは…しかし、一刻でも早く、弓を持って、勝って、未來に告白したかった。

焦る久一がそこにいた。




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