第13話 目指すもの
俺は決意した。覚悟を持って。
俺は龍先生のいる玄関にいた。
「それが、お前の答えだな。久一。」
「はい。」
「未來ちゃんのためにやるのか?」
「それもあります。でも、自分の新たな進化のために。」
「今年、中学弓道界は正直やばい。小学校から弓道をやり、天才と言われし者が出てきたらしい。よくは知らないが。」
「天才ですか?」
「あぁ、だから負けることもあるだろう。それだけの覚悟はあるのか?」
「俺は負けることを恐れてました。未來に負けるところを見られることがやだった。でも、負けなければ強くならないこともある。やらなければ勝つこともできない。俺はやります。」
「そっか。」
「それに、目標もあるんです。」
「目標?」
「はい。」
「なんだ?」
「全国制覇です。俺が天才を破ってやります。どんなに負けても、這い上がって全国1位になります。絶対に。」
龍先生は笑顔になった。こいつは化ける。強い信念を感じる。こいつにあれを任せてみよう…
「久一。」
「はい?」
「君に天武山中学弓道部の部長を命じる。」
「えっ、俺ですか?」
「あぁ、お前だ。なかなか全国制覇を入ってすぐ言う奴はそうはいない。お前には覚悟がある。お前はきっと強くなる。だからだ。いやか?」
「いいえ、やらせていただきます。龍先生を超える弓道選手になってみせます。」
こいつって奴は…こいつは弓道界を脅かす存在になる。
「じゃあ、部室行くぞ。未來ちゃんとみんなが待ってる。」
「はい。」
一歩を踏み出した久一。今、久一の弓道が始まる。




