第12話 決断
翌日。昨日一日中母に言われた事を考え、自分の思いを考えていた。しかし、考えはまとまらない。結局、考えがまとまらないまま学校に行くことにした。今日未來は迎えには来なかった…
学校に行ってみると未來が席に座っていた。俺は何も言わず隣に座った。SHRまで何も話さず…
それからも、俺と未來は一言も会話をしなかった。
お昼休みになり、陽一が、
「なぁ、未來俺たちと飯食べようぜ。」
と誘う。
「うん、いいよ。」
と未來は答えた。陽一と塔矢は椅子だけを未來の方に向けた。
しかし、俺だけは鞄から弁当を持ち、屋上に行こうとすると、
「どこ行くんだよ、久一。お前も一緒に食べようぜ。」
と陽一が誘う。正直嬉しかった。でも、今未來とあまり一緒には居たくなかったので、
「俺はいい」
と一言言って屋上に行った。
「久一の奴なんか元気ないな。未來なんか知ってるか?」
「……。」
陽一は何かを悟りそれ以上聞かなかった。
俺は1人屋上で考えていた。ずっと、ずっと…
気づけばもう放課後。未來は席を立ち、陽一たちと弓道部の部室へ向かう。
俺は1人席に座って考えていた。
すると、
「久一くん?」
弓道部の顧問龍先生だった。
「先生。」
「何か迷ってるのか?」
「いえ…」
「久一くん。男なら迷ったら行動だ。未來ちゃんもきっと君の行動を信じてるはずだ。」
「…。」
「私は玄関で待っている。30分以内に来なさい。君が来ることを信じている。」
と言って龍先生は行ってしまった。
俺は…俺は…
今、運命の分かれ道に俺は進む。




