クリスマスの予定も無い連中
「クリスマスに苦しみます」byデンジ
レンジ「イエス・キリストの生誕を祝う事を主とするイベントであり、聖夜ということもあってかその日は神聖な日とされている。 次いでサンタクロースについてだが、これは実在の人物が居たりする。 その人物はある富豪の男で、隣の家に住む嫁入り前の娘とその貧乏な家族に、自分はどうしてあげられるかと思い、彼はその家の煙突に結婚資金の金貨を投げ入れた。 暖炉に落ちたそれは、部屋に干していた靴下の中にどういう訳か入ってしまった。 その金貨のお陰で娘は結婚出来たそうだ。 日本では江戸時代からサンタが存在しており、サンタ帽子を被った侍が居たそうだ」
センリ「―――兄貴何事っ!?」
リョウ「気にしなくて良いから。 レンジはね、昔からクリスマスが嫌いで、当日か前日辺りじゃ今の状態になるのよ」←手回しラジオぐるぐる
----前回を覚えているかい?----
コウジ「―――で、また町内会長の思い付きか何かに振り回されたっての?」
リョウ「まぁ、そんな感じです。 っていうか、私がもし風邪でダウンした日には……」
レンジ→バリエーションも工夫も無い卵焼き
ショウタロウ→下手物
カナ→どうやってもお菓子に変わる
コウタロウ→レトルト
キリカ→本を読みながらなので失敗が多い
センリ→カロリーが高いものしか作れない
アキ→未だ勉強中なのか、目玉焼きでさえヘドロ状の何かに変わる
リュウ→毒モノレベル
エリ→出来るけど味に個性が無い(キリカ談)
デンジ→そもそも作らない
ナナミ→基本はお菓子だけ。それ以外は甘すぎるカレーや甘すぎる麻婆豆腐など甘すぎる味になる
リョウ「てな訳なんです」
コウジ「何と言うか、息子マジ何なの? 米炊けるよね、習えば出来るよねぇ?!」
リョウ「……さぁ?」
コウタロウ「だって炊飯器がゆーこと聞いてくれないんだもん―ω―」
リョウ「あら、コウタロウあんた居たの」
コウタロウ「親父が喋り出した時からいましたけど?」
コウジ「我が息子ながら酷いぞ、米も炊けないんじゃ」
コウタロウ「だーかーらー、炊飯器が俺の言う事聞いてくんないの!!」
リョウ「人はね、それを不器用と言うのよ」
コウジ「………そういえば、マイハニーは料理下手だったなぁ…。 それもコウタロウと同じ事言って」
レンジ「…それでも目玉焼き位は出来ないとヤバいぞ。 炊飯器は無理でもそれなら楽勝だろ?」
コウタロウ「どっこい、コンロもフライパンも言う事を聞いてくれないんですよねー…」
リョウ「あうちっ!」
リュウ「だったら何が出来るんですか?!」
コウタロウ「…………調理となるとこの手が言う事を聞かないんだぁぁぁ!!!!!」
リョウ「二度も言うけど。 人はね、それを不器用と言うのよ」
----そして…----
コウジ「いやぁ、予想通りっちゃ予想通りなんだけどね。 レンジは卵焼きだねしかもオーソドックスに出汁巻で」
レンジ「それが俺のアイデンティティなので」
コウジ「……ショウタロウ、これは…?」
ショウタロウ「普通のオムライスだとつまらないから、ブルーベリーライスのオムライスにして、ケチャップの代わりにイチゴジャムを」
コウジ「あれ? さっきローストチキン作ってなかったっけ?」
カナ「気がついたら、イチゴのタルトになってました……(泣)」
コウジ「チキンライスにカレー?」
コウタロウ「レトルトマジ偉大」
コウジ「何これ焦げてるよ」
キリカ「カップマフィン作ろうとしたら……本を見ている間にミスを………orz」
コウジ「随分と作ったね。 フライドチキンにフライドポテト……すっげー高カロリー」
センリ「カロリーは友達!」
コウジ「ねぇ、これ本当に何? ヘドラの卵か何か?!」
アキ「失礼な。 チョコブラウニーですよ」
コウジ「……ごめん、これ何だか分からない。 特にこの紫色の物体は何?」
リュウ「チーズですよ。 ピザです」
コウジ「唯一の救いってこの事なんだね」
エリ「キリカさんみたいに無個性って言われないだけ幸せです」
コウジ「………何も作らなかったの?」
デンジ「作らない主義なので」コウジ「これ………トムヤムクンだよね? すっっっごい甘いんだけど?」
ナナミ「何故か甘味が湧き出てしまったんです」
----そして…----
デンジ「 」←作らなかったからリョウから鉄拳制裁
ショウタロウ「 」←巻き込まれ
センリ「所で何で兄貴クリスマス嫌いなんですか?」←上の二人無視
レンジ「……幼稚園の頃、楽しみに寝ていたら…………用意していた靴下にくさやパックしか入っていなかったクリスマス。 小学校の頃は、爪楊枝だったんだ…」
残り『何それ酷い……』
リョウ「だからといって、私が慰めてあげなくもないけど?」
レンジ「…………うん」
残り『(はい、デレいただきましたーっ!!)』
続け
「気が付けば本当にこれ一周年だ……」byリュウ