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〜夏輝side〜
ちっ…
まさか健一の弟だったとはな……
懐かしいな…
三上健一…
「お兄さんと健一はどうゆう関係なのですか?健一のことを知っているのはそこら辺のチンピラだけだったと思うんですが?」
お前にお兄さんなんて呼ばれる筋合いねぇよ
「…別に、なんだっていいだろ」
「佳那汰」
…今の男らしい低い声…
ま、まさか朱希?
なわけねぇよな
でも、聞いたことのある
懐かしい声…
「佳那汰、なんでお前がここにいる」
「…健一かよ」
──健一?
「……健一?」
「あ?この健一様を呼び捨てにするなんて…。お前!な、夏輝!?」
おいおい…
まさかの再開かよ
いつぶりだ?
あーあ、どうせまた愚痴愚痴言われんだろうな…
「おい、夏輝ここで会ったが百年目だな」
「俺そこまで年途ってねぇ」
「バカかお前は、例えだよ。例え!はっバーカ!」
こいつにだけはバカって言われたくねぇな…