〜朱希side〜
「三浦くん!?どうして?」
あたしは外に出て2人のところにいった。
佳那汰を無視して。
「俺もいますよー。アキチャーン」
「実は、今日二者面談のプリントが配られて、俺ん家から朱希ちゃん家って近いから。届けに来たの」
「ありがとう。三浦くん」
「感謝したまえよ。朱希」
うん。こいつはいない。って思っとこう。
今あたしの前にいるのは三浦くんだけ。
よしっ、佳那汰なんかいないぞ。
「おーい、アキチャーン。聞いてますかー?」
「三浦くん、ありがとう。それじゃあまた…」
このまま帰ろうとして方向転換をした、その時。
ガシッ
ものすごい力にひっぱられた。
「いい加減に無視すんな。一真、帰れ」
「はいはい。じゃあまたね、朱希ちゃん」
「あ、うん!また明日!」
三浦くんはにこっと笑って帰っていった。
「なんで、無視すんだよ」
「なんでって…。なんとなく!」
「……今度無視したらこうなるからな」
「はぁ?」
そう言って佳那汰は顔を近づけ…。
ガチャン!!!!
「ぐぉぉおぉぉらぁ!!なんとか佳那汰!!朱希に手を出すなって言ってんだろうが!?あぁん!?」「な、夏輝!!」
「ちっ…」
今佳那汰舌打ちした?
まぁいいか
「てめぇ、俺のこと知らねぇのか?そりゃあ運のつきがわりぃな?」
「いえ、知っていますよ。お兄さん(ニコ)」
「その作り笑い…。お前、三上健一の弟か」
「なんだ、健一のこと知ってるんですか」