朱希の過去 〜朱希side〜
咲羅の作品第二弾!
またまた恋系です♪
けど、今回は切なくて、笑う分だけ悲しくなる
そんなストーリーです
私の名前は七宮朱希
私は小説を読むのが大好き
特にファンタジーや恋愛系
────ある日
私がいつも通り小説を読んでいると…、
「オタク?キモくない?」
「いっつも読んでるよね?本しか友達いないんじゃないの?」
「それ悲しー!」
「もうキモいからあっち行こっ!」
キャハハ!
…
そう言って彼女らはどこかに行ってしまった
オタクって…
ちょっと酷いんではないかい?
まぁ、私は何言われても平気…なわけじゃないけど
ほんとはものすごく悔しくて、今にも殴りたくなるけど、もう私は高校生になったから、あの頃との私とはさよならなの
えっ?
私の過去を知りたい?じゃあ教えてあげる
あれは私がまだ小学三年生のこと…
────────……
1人の女子が私に給食の牛乳を頭にぶっかけてきた
「あー!!ごめんねぇ??影薄いからわかんなかったのぉ!!」
「可愛い顔が台無しね??」
「髪の毛白ーい!!白髪はえてるみたぁい!!」
「牛乳くさーい!キャハハハハハ!!」
私は怒りに満ちていた
そして、
私はやってしまった
「キャア!?」
私はその子の胸ぐらを掴んで壁に押し付け首を絞め
牛乳をぶっかけた
そして、
こう言い放った
「あぁら?ごめんなさい?あまりにも目障りで邪魔くさかったものだからついついあなたの可愛い顔に牛乳をかけちゃったの。」
「うっ…、苦し…っ、はな…して…!!」
「離してほしい?だったら今やったこと謝りなさいよ。ごめんなさい、もうしません。すみませんでした。それぞれ一万回言えっ!!!!!!!!!!」
「そんな…、三万回じゃない…、言えるわけ…」
「言えないの?だったらこのまま絞め殺してあげる」
「ひぃ!!!!!ご…、ごめんなさい、もうしません、すみませんでした!!ごめんなさい、もうしません、すみませんでした、ごめんなさい、もうしません、すみませんでした…」ずっとこいつは泣きながら
ごめんなさい
もうしません
すみませんでした
そう言っている
だんだん私も耳障りになってきた
自分から言ったけどもう許してあげる
「もういい、逆に耳障り。さっさと私の目の前から消えて」
そう言って私は彼女を解放した
すると彼女はほんとに反省したみたいで
「ほ…、ほんとっ…は…ヒック…朱希ちゃんモテモテで羨ましかったから…、つい、苛めたくなって…ウック…、そ…れで…、ただのひがみで…牛乳をかけちゃいまし…た…、ごめんな…ウッ…、うわぁあぁあぁあぁん!!!!!!!」
は?
私の顔が気にくわなかったわけ?
それで苛めちゃったわけ?
バカじゃねえのこいつ
バカだよ
バカ
ブスのくせに生意気言ってんじゃねえよ!!!!!
このブスブスブスブスブスブスブスブスブス…
「ほんとは、朱希ちゃんと友達になりたかっただけなの!それで、それで…変な意地はって…」
私はこれ以上彼女に言わせると可哀想だと思い話をやめさせた
「もういいから。私も首を絞めてごめんね…、苦しかったよね…痛かったよね…。ホント、ごめんね…」
それから私達は友達になった
彼女の名前は渡瀬葵
して私達は大親友になった
───────……
これが私の過去
これ以上に酷いことをしてきたこともある
でも、もう間違えない
二度とこんなことはしない
そう私は深く深く
胸に刻んだ