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大富豪ゲーム2~詐欺宗教と戦った記録~  作者: リンダ


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自閉症との闘い

4月26・27日の連絡帳の書き込みである。担任の先生が、賢が風邪気味だということで心配して、電話をかけてきてくださったときのことが書かれている。


 4月26日

 昨晩電話をかけてくださり、ありがとうございました。鼻水や咳が出て、やはり風邪の引きはじめでした。明日の運動会もあるので、気をつけようと思います。ご心配をおかけしました。

 先生が話してくださった

「ありがとう」

 と言う気持ちと、言葉をかけていこうと思います。いろいろと有難うございました。



 4月27日

 運動会、頑張っている姿を見て、とても嬉しく思いました。体調もいいほうではなかったですが、参加することができました。



 この日は地区の運動会がT小学校で行なわれて、幼稚園児も踊りやかけっこをすることになっていたのであるが、賢も一生懸命頑張っていた。幼稚園児として参加する最後の地区の運動会。3回目の参加となると、賢もだいぶなれたようで、体調はよくなかったみたいであるが、リラックスしていたように思う。



 それにしても連絡帳を見返してみると、やたらと風を引いた・風邪気味と言うことが書かれているのであるが、賢の体調管理を、一体どのようにしていたのだろうか?悠が小さいから、手がかかるので、賢まで手が回らなかったというのであれば、それは言い訳にしかならない。兄弟がいても、ちゃんと子供たちの体調管理をしているお母さんもたくさんいるわけで、仕事もしていないのに、賢のことまで手が回らないというのは、理由として通らない様な気がする私である。子供のことをほったらかしにして、自分の好きなことばかりしていたので、子供たちの面倒を見る気がなかったというのが正しいのではないかと思う。



 それと、ありがとうの言葉をかけていこうと思うって、書いてあるが、さと子には、相手に対して、感謝する心と言うのは感じられない。何をしてもらっても

「してもらって当然」

 と言う、考えの持ち主だった。とくに、結婚生活が破綻する前は、さと子が夕食を作らない・片づけをしないので、仕事から帰った私が行なっていたのであるが

「たまにはあんたが夕食を作ったっていいよね。奥さんがおらん独身の人は、全部自分でやってるんだから。」

「だったらお前は何のために家におるんだよ。飯は作らん・子供のことはほったらかし・掃除はせん・文句だけはいっちょ前に言う。お前が家におる必要なんかねーじゃん」

「私だってね、忙しいんじゃから、毎日そんなにたくさんのことをこなすのは、絶対無理なんよ。それくらいわかってるじゃろう」

「何が忙しいかっちゃ。どうせろくでもない、クソしょうもないセミナーかなんかに関って、それで忙しいって言うんじゃろうが。だったらそんな下らんお前がやっていることなんかさっさと辞めてしまえ」

「なんでそんなことを言うのよ。少しでも息子の自閉症がよくなるように、一生懸命やっているのに」

「あのな、自閉症は一生治ることのない障害だって、病院の専門の先生からも言われたじゃろうが。何が少しでもよくなればいいかじゃ。バカじゃねーのかお前」

 こういうふうに、結婚生活の破たん前は、本当にさと子の行動は、ひどいものがあった。本当、結婚生活が終わりを告げる前と言うのは、さと子は、一体何のために家にいるのか、わからなくなっていた。私一人がいくら頑張っても、虚しいだけの毎日が過ぎ去って行くだけであった。


 そして迎えた、2003年ゴールデンウィークの間は、私の実家の祖母のお見舞いや、私と賢と悠を連れて、海に潮干狩りに出かけたりしていた。

 祖母のおみまいには、さと子も行くと行っていたのであるが、私が禁止命令を出した。なぜかと言うと、お見舞いに連れて行ったら、絶対不平不満を口にするというのが目に見えていたからで、私から

「ついて来るな」

 といわれて、なぜ自分がついてくるなといわれたのか、わかっていない様子であった。前回見舞いに連れて行ったときでも

「あんな役立たずはさっさと死ね」

 等といわれて、

「そうまで言われて、誰が連れて行くもんか」

 そう思っていた私である。なので私と賢と悠の3人で行ってきたのであるが、さと子がいないというのが、どれだけ気分的に軽くなったか、よくわかった様な気がする。はっきり言って、さと子がいると、少しでも機嫌を損ねるようなことを言うと、何を言われるかわからないという、警戒感をみんな持っていたから。私の両親も、母の実家の両親も、ホッとしたような顔をしていたのを今でもよく覚えている。

 それ以外は、賢が風邪気味だと言うことで、家でおとなしく過していたようである。本当に、一緒にいるだけで、精神的に疲れる人間。それがさと子である。そしてこの時点で、さと子が巨大詐欺宗教に入信するきっかけとなる交通事故を起こすまで、あと半年に迫っているとは、その当時の私は知るよしもなかった私である。

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