表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大富豪ゲーム2~詐欺宗教と戦った記録~  作者: リンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

109/115

温かい愛情と怒り

 話は少し戻って、2003年の春休み。私の祖母の体の容態が思わしくなく、家で介護を続けるには限界があるということで、熊毛の両親や私の両親、そして母の姉たちが集まって話し合いをした上で、専門的な施設が整っている病院に入院させようと言うことになって、熊毛の実家から車で30分ほどのところにある病院に祖母を入院させることになった。祖母も、自分が今どういう状況に置かれているのかは理解していたようで、すんなりと受け入れたようである。そして、祖母が入院している病院に、私たち家族4人と、熊毛の母を連れて病院に行ったのであるが、病院では専門的な介護が24時間体制でとられているので、私も熊毛の母も安心したし、祖母も思ったより体調もよさそうで、私たちが病室に見舞いに行くと、起き上がって色々と話をしていた。特に祖母は、賢と悠が可愛くて、頭をなでたりしてくれていた。悠は

「ひいばあちゃん大丈夫?」

 と、気にしていたんですが、私は

「今ねちょっとお体の具合がよくないの。でもね。賢兄ちゃん悠君が来てくれたからね元気になったと思うよ」

 と話しかけてやった。そして熊毛の母を家に送って、借家に帰る道中さと子が

「私じゃったら、あんなところに自分のばあちゃんをよう入院させられん。ぶち臭かった」

「あんたの親兄弟はみんな薄情なんじゃね。あんなとこに自分の親を閉じ込めておいて、自分たちが楽したいだけなんじゃないん?」

 などと言ってきた。私は

「テメーに俺たちの身内の何がわかるって言うんだよ。テメーは自分の子供の面倒もろくにみねーくせに、偉そうな口きいてんじゃねーぞ」

「俺たちの親が決めたことなんじゃから、何の関りもないテメーが一々口を出すんじゃねー」

 そう言って、一喝して黙らせた。私があまりにも激しい口調で怒鳴り散らしたので、子供たちは恐がっていたが、家に帰ってから、二人の子供を抱きしめて、

「今日ごめんな。車の中で怒って。お母さんが悪いことをいったから怒ったんよ」

 そう言って子供たちの不安を取り除きながら一緒に風呂に入って一緒の布団で寝た私たちであった。

 

 私からすれば、赤の他人であるさと子に、偉そうな口を叩かれる覚えはないというのが本音であった。何でもかんでも自分の思ったことを口にすればいいって言うもんじゃないということを、何度言って聞かせても聴く耳をもたないさと子。おんなじ過ちを繰り返すさと子。周りの人間に対して苛立ちを覚えさせるさと子。はっきり言って、さと子にも、精神的な発達の遅れがあったんじゃないかそういう疑念をいだかずにはいられなかった私である。


 話は元に戻って、春休みがあけた4月15日から続く。


 4月15日

 帰宅後、近くの河川敷を散歩したり、ゆっくりと過しました。食事もしっかり取れて、興奮することもありましたが、元気に落着いていました。

 悠と遊んでいると、悠が泣いたら抱っこ抱っこしてました。

 お天気がよかったらまた、子供たちと散歩しようと思います。おたまじゃくしやアメンボがそろそろ出てくるので。蝶々もいます。

 

 4月16日

 私の用事で病院にお見舞いに行くため、遠くなので念のため延長保育にしました。なるべく早く迎えに行こうと思います。延長保育お願いいたします。

 

 と書いてある。確かこのとき、さと子の祖父も高齢で、一人暮らしをしていたために、地元の病院に入ることになったんじゃなかったかと思う。春休みの時に私の祖母の入院に対して、いらんことをごちゃごちゃ言ってたくせに、自分の祖父の場合は、こうやってあれほど

 「さっさと死ね。このクソじじい」

「お前が生きているからみんな迷惑被るんじゃ」

 とか言ってたくせに、お見舞いなんて殊勝なことをするのは、考えと行動が一致してないじゃん。と思った私である。私がさと子が私に対して言ったようなことを言うと、言った以上の何倍にもなって跳ね返ってくるので、私はあえて口にはしなかったが、恐らくケンカの嵐になっていたと思う。

 それにしても、自分にとって直接血のつながりのある祖父に対して、

「よくもまぁ死ねとか言えたもんじゃなぁ」

 と思う。

 そして、子供に対する接し方でも、自閉症のある賢と、非自閉症の悠とでは、あからさまに接し方が違っていた。これは子供たちがもう少し大きくなってからの話なのであるが、冬のある日、寒さが厳しい夜、私が帰宅すると賢は電気もついていない、暖房もない暗い部屋で、一人ぽつんと取り残されて、元嫁と悠は、暖房の効いた部屋でのんびりとテレビを見ているということが何度かあった。さと子は

「賢が言うことを聞かなかったから、部屋に閉じ込めた」

 と言うのが決まり文句であったが、真っ暗で暖房も効かない部屋に、一人取り残されたらかわいそうだろ。と言い聞かせると

「電気のつけ方もわからんアホなんじゃから、さっさとおらんようになればいい」

 と言っていたので、私は怒りをこめて

「このクソバカたれが。そんなことをして、もし何かあったらどう責任取るんだよ。第一こんな真っ暗なところに閉じ込めて、かわいそうだろ」

 そういって、賢を暖房の効いた、暖かい部屋に連れてきて、温かい飲み物を飲ませてやって、一緒に悠と風呂に入り、体を温めてやることがあったのであるが、

「こんなバカ、さっさと死ねばいいのに」

 と言うので、私の怒りは沸点に達し、思いっきり頭をスリッパでぶん殴ってやりたい気持ちになった。そんなことをしておきながら、片一方では自分はいかにも子供の面倒を見てますよ・・・。と言いたげな連絡帳を書いて人を騙す・・・。でも、子供の様子を見ればどんな状態かはわかると思うが。こんなことがあったので、賢はおそらく今も心の中に、トラウマを抱えていると思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ