死
あるとき私は他の大陸に渡った。
その時もあの子はついてきてくれた。
その大陸は亜人が住む大陸だった。
その大陸でもあちこちを旅した。
あの子との旅も十年くらい続いた頃だった。
あの子が死んだ。
その日は私の誕生日の前日だった。
あの子なりにサプライズを用意しようとした結果だった。
あの子はその時立ち寄っていた街の近くの迷宮に一人で入った。
迷宮は世界中に点在しており、危険度は非常に高く、本来は一人では到底入っては行けない場所だった。
しかし、あの子は世界中に知れ渡るほどの実力と知名度があった。
それが仇となった。
迷宮の門番がその実力と知名度に高をくくり、一人でも許可を出した。
結果、彼女は死んだ。
私は怒りに身を任せ、迷宮に潜った。
冷静さを少し取り戻し、一度戻ってからは迷宮に潜り続けた。
私は彼女の敵のドラゴンを討ち取った。
敵をとった。
しかし、私の心はあまり修復しなかった。
私が敵を取るのに三年もかかってしまった。
私は彼女が残した刀剣を使い続けた。
私は旅を続けた。
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