旅の行方
家庭教師は基本的に6〜12歳の六年間雇われる。
その日は私の12歳の誕生会だった。
ここでは12歳になると家業を継ぐか、家を出て他の地で暮らすことになる。
この家は裕福ではあったが耕作の土地を他より持っているだけであり、特に家業はなかった。
何も決まっていなかった私は家庭教師についていった。
家庭教師は昔からずっと旅をしたいようだった。
私は家を出て家庭教師と旅をした。
家庭教師とは18歳になるまでの六年間一緒に旅をした。
実に濃い六年間だった。
私はいつの間にか家庭教師を師匠と呼んでいた。
私はこの六年間で多くのことを学んだ。
苦手であった魔法もそれなりに使えるようになっていた。
背丈は師匠を超えたが未だに師匠に勝てる気がしない。
ある国で師匠が旅を続けられなくなった。
私はそこで師匠に別れを告げ、一人で旅を続けた。
私は十年をかけ生まれ育った大陸を見て回った。
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