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無念

私が生涯に勝てなかった魔物が二体いた。

一体はあの子が死んだ直後、迷宮を彷徨っていた骸骨だった。

ボロボロになったあの子の鎧を身に纏い、血のついたあの子の刀剣を持っていた。

私はその時怒りで現実が見えなくなっていた。

あの子のものを取り返そうと、ただ、がむしゃらに突っ込んだ。

骸骨は私の右目に刀剣を投げ、迷宮の奥に逃げていった。

痛みで私は少し冷静さを取り戻した。

そのおかげで確実に敵を取れた。

そのことは感謝している。

あの骸骨がなぜあの子の装備をしていたのか、はわからなかった。

最初以降、骸骨と会わなかったためその心残りをとってしまうことは出来なかった。


もう一体は勇者として動いていた頃、私の引退の理由となった魔物だった。

その魔物は山のような大きさの蜘蛛だった。

その体に見合った力があった。

その時、ヒーラーの彼女とまた一緒の隊だった。

私はそのとき知り得なかったが私の隊の他に組まれていた七つの討伐隊の中に師匠と獣族の彼がいたと後に知った。

その二人に会わなかったのは私は単独独断で動いていたからだった。

私は蜘蛛の八本の中の一本を相手にした。

私は左足と左手を犠牲にしながら一本を破壊した。

私はそこで死ぬ気でいた。

こうして助かったのは奇跡といって差し支えなかった。

結局その蜘蛛は倒しきれず、森に退けることで戦いは終わった。

助かっても、私は勇者を続けられなかった。

私は勇者という称号があるというのに、生き残ったくせにもう戦えもしないただの老人に憤りを覚えていた。

私はこの戦いを機に引退した。

ご読いただきありがとうございます。

なにか質問や指摘、わからないところがあったら、ぜひ知らせてください。

改善、説明に尽くします。

改めまして、ここまで読んでいただきありがとうございます。

次も是非読んでください。

それでは!

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