強者
私は生涯で私では超えられないと思った人物が四人いる。
一人は師匠。
一人はあの子。
残る二人の中一人は、勇者と言われ始めて数年がたったときに会った。
彼は私と会った時、私の本質を突いてきた。
本人は確認したいだけと言っていた。
私は噂だけで私の本質を見抜いた彼には超えられないと感じた。
彼は亜人の一種、獣族だった。
彼は私より腕が立った。
彼とは短い期間であったが一緒に動いた。
その間にも何度か助けてもらった。
彼は私が会った武人、獣族の中でも最強だった。
もう一人と会ったのは命を無駄にしないよう動き始めた直後だった。
ある国で私は依頼を受けた。
その依頼だけの簡易パーティのメンバーの一人だった。
彼女はヒーラーだった。
彼女は攻撃面では私に遅れを取るが回復に関してはスペシャリストだった。
ある魔物の討伐依頼だった。
攻撃をメインとしたパーティであったにも拘わらず、長期戦となってしまった。
戦いは二日程かかり、予想された時間を大幅に超えていた。
だからこそ、私も含め、パーティメンバーのほとんどが疲れ果てていた。
しかし、彼女は全員の回復担っていたにも拘わらず全く疲れてはいなかった。
彼女はパーティの中で一番強かった。
私が超えられないと思った人物の中で最も超えられないと強く思った人物だった。
彼女とは二度会った。
二度目も長期戦だった。
二度目は一度目のときとは比べ物にならないほどの壮絶な戦いだった。
しかし、彼女は疲れていなかった。
私は四人が揃えばどんな魔物でも倒せると思った。
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