第二話「秘密」
街に出るとたくさんのお店があった。
料理に家具に骨董品に武器に…。種類も豊富だった。
小さな王国っぽいが、発展は上々。機械も少し多かった。スマホ、とかはないが、トランシーバー的なのは作れているほどの国だった。
「ねぇ、少しお腹すかない?」
みんととんが少し足を止めた。もうそろそろお昼になる時間だった。
「そうだな。そろそろご飯食べたいか。」
僕もゆっくりと振り替える。
「じゃあ、レストランとかどう?」
少女は指を指して先の方を示した。
「私が一番乗り~!」
「あ、ずるいぞ!つっきー!」
木つつきを追いこはくが走っていく。
それを見ながらゆっくりレストランへと向かった。
メニューもかなり多くてどれも自分の世界で見たことないものばかりだった。
「え、どれがいいんだろう。」
「私は決めたよ?」
いぬいぬが困るのを見て笑うみんととん。
「んー、じゃ、これ。」
「ま、こはくんはこれかな。」
「いや、何で勝手に決めてるの笑」
いつものやりとりをする僕とこはくん。
「んー、これ悩んじゃうね」
「あたしはこれかな。」
飛鳥はメニューを押して注文した。
そう、メニュー表がタッチパネルのようになっているのだ。
「とりあえず生かな。」
「ここでも飲むの?!」
木つつきは相変わらずなのを突っ込む。
「当たり前ジャーン!楽しまないと!」
「はあ、お金かかるんじゃないの?」
「あ、お金は気にしないで?私が払うから。」
少女は笑顔でそう言った。
「あ、うちといれ。」
みんととんがダッシュで店の奥へと行った。
「ふんふん、ん?」
トイレを済ませたみんととんはトイレの窓の裏の方から話し声を聞く。
「準備は?済ませたか?大丈夫だ、ああ。この国は終わるんだ。この国の王は魔王だぞ。明日中にこの国を滅ぼす。そして魔界との境界を繋ぐ。ああ。失敗は許されないだろう。」
でかい男がトランシーバーで話している。
とっさにみんととんはデータ分析を使った。
強雅
能力、???
攻撃型
耐性、音
弱点、電気
「…うわ、つよっ!」
その言葉に強雅は気づく。
「誰だ!」
まずいっ!と思いみんととんは大急ぎで席へと戻る。
「この国の裏の秘密を知ってしまった…!」
それを伝えるべく走った。
「あれ、みんとんは?」
木つつきがご飯を食べながら聞く。
「ん?トイレじゃないの?」
「にしては遅くない?」
バン!という扉を開ける音が響く。
全員が注目した。
「はぁはぁ!」
「あ、みんとん。」
「…この国から早く去ろう!」
…突然とんでもないことを言い出すみんととんを皆が注目する。
「え。あの、急にどうしたの?」
「…私、聞いたの…!ここは…この国は…!魔王に支配されちゃうの!」
しーんとしたあとに周りの皆が大笑いをする。
「なにいってんだ、あの女の子は笑」
「魔王だ?それなら王様たちがなんとかしてくれるだろ笑」
それを背にみんととんは汗が何粒か垂れていた。